昨今のITトレンド IDやパスワードの一括管理システム「SSO」とは

2019年6月12日 11:34

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 昨今、個人や会社のPC上では様々なアプリケーションが動いており、それぞれに対してログインIDやパスワードの設定が必要となっています。またセキュリティ面から、パスワードの頻繁な変更も必須であり、これらパスワードの管理が大変という課題が浮き彫りになってきています。

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 皆さんの中には、普段使わないアプリケーションを久々に使おうとして、パスワードが思い出せず困った経験がおありの方も多いかと思います。そこで最近、個人や企業でトレンドになってきている、パスワード管理ソフトを紹介します。

 これは、ログインIDやパスワードを登録しておくと、忘れたときに一覧できたり、特に便利なものでは、特定のアプリケーションに自動的にIDやパスワードを入力してくれるというソフトです。これらのパスワード管理ソフトは、世の中にはたくさん出てきており、無料のものや安く利用できるものも多々あります。

 しかしこれらの無料ソフトの欠点は、あくまでも個人のPC上での利用を想定しており、自分でパスワードを登録したり、変更したり等の管理をする必要があります。更に、最近多くなってきているコンピューターウィルスが入り込むと、全てのパスワードを盗まれてしまうという懸念もあり、セキュリティ面からはあまりオススメできません。

 昨今よく企業の社員からシステム部門が要求される課題としては、どうしてPC上のアプリケーション毎にIDやパスワードを入れないといけないのかや、ひとつのIDやパスワードで全てのアプリケーションにログインすることは出来ないのか、という要望です。つまりひとつのIDやパスワードの設定で、全てのシステムに安全にアクセスできないのか、というニーズです。

 そこで最近企業で多く利用されているのが、以下に紹介するシングルサインオンシステム、(以下、略してSSO)と呼ばれるシステムです。

 多くの企業ではこのSSOシステムを導入することにより、セキュリティ面も勘案した上で、企業内の業務アプリケーションへのアクセスを、パスワード管理工数自体の削減もしながら、社員がひとつのIDやパスワードで行えるようにしています。

 では最近のトレンドとなっている、このSSOとは、一体どのようなシステムなのでしょうか?

 SSOとは、1回の利用者認証で、複数の社内システムやWebサービス、各社アプリケーションにアクセスできるようにする仕組みです。よって社員は、システム毎に個別のパスワードを意識することなくログインでき、パスワードの定期更新やパスワード運用の負担も軽減することが可能です。

 またシステム管理者も、パスワード管理の負担を軽減でき、セキュリティの向上や利便性の向上、更には管理運用コストの削減にもつながります。

 現在様々なソフトウェア企業から、色々な特徴を持ったSSOシステムが出てきています。例えば、日立グループ企業が提供している「Single Sign-On Manager」は、クライアントマシン上で動作し、更に、指静脈認証やICカード認証等とも併せてSSOの適用が可能となっており、セキュリティ面が特に強化されています。

 SSOシステムは、社員の要望を満たすことに加え、費用面での企業負担もさほどかからない、というメリットもあります。

 上記の「Single Sign-On Manager」の場合では、1ユーザライセンスからの適用も可能であり、100ユーザライセンスでも70万円/年(税抜)程度で利用できるようです。

 皆さんも最近はセキュリティ面や機能面も向しているこれらのSSOシステムを有効活用し、社員満足度の向上や、システム管理者の工数削減に役立てて下さい。

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