相鉄HD、丸紅との資本提携解消へ 相鉄ローゼンを完全子会社化

2019年6月7日 19:47

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 相鉄ホールディングス(HD)は丸紅との資本提携を解消し、食品スーパーの子会社相鉄ローゼンを完全子会社とする方針を明らかにした。相鉄ローゼンが丸紅保有の相鉄ローゼン株をすべて買い取るが、丸紅が持つスーパー運営のノウハウ活用や商品供給、役員派遣などの業務提携は継続する。

 相鉄HD、相鉄ローゼンは2008年、食品スーパー事業で高いノウハウとネットワークを持つ丸紅と業務提携を結んだ。さらに、2012年には資本提携も締結して丸紅が相鉄ローゼン株の20%を保有していた。

 相鉄ローゼンが28日までに丸紅が保有する相鉄ローゼン株のすべてを買い取り、同日付で消却する。これにより、相鉄ローゼンは相鉄HDの完全子会社となる。買収額は公表していない。相鉄HDは資本提携解消が各社の業務に与える影響を軽微としている。

 相鉄ローゼンは丸紅との提携でローゼン市など販売促進策の強化、早朝や深夜の時間帯への営業時間拡大、良質な商品の拡充、店舗運営と物流コストの抜本的な見直しを進め、業績を着実に向上させてきた。2020年3月期の相鉄HDグループ内スーパー事業の売上高は、前期比5%増の955億円に達する見通し。

 しかし、相鉄HDと丸紅で今後の経営環境の変化などを検討した結果、相鉄ローゼンを相鉄HDの完全子会社とすることでよりいっそうの業績向上が見込めるとして、資本提携の解消を決めた。3社の業務提携については業績向上など一定の成果を上げている点を考慮して今後も継続し、相鉄ローゼンのさらなる業績アップに尽力する。

 相鉄ローゼンは1962年に相鉄興業として創業し、翌1963年からスーパーの展開を始めた。1982年に相鉄ローゼンに社名を変更し、現在は横浜市、川崎市の駅周辺などを中心に神奈川県と東京都町田市で50店余りを開設している。2019年も2月に川崎市幸区に塚越店、3月に川崎市川崎区に川崎アゼリア店を出店するなど積極的に店舗網拡大を進めている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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