自動運転は安全なのか? AIではないコンピュータ制御とメカニカル装置との整合性

2019年6月5日 18:48

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 6月1日、横浜市の「横浜シーサイドライン」新杉田駅で、折り返し運転するはずの列車が逆方向に走行し、車止めに衝突した。衝突時の時速は20km/h程度と見られる。

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 「ATO(列車自動運転装置)」と呼ばれる装置で、中央指令室とのデータのやり取りは正常であったと見られているが、車両側のモーター駆動部で逆転がなされていなかったようだ。原因は、未だ明白にはなっていない。4日午前11時より、有人運転で運転再開となった。110名の社員の内65名が免許を持っており運転できるということだ。

 「横浜シーサイドライン」は基本的に自動運転であるが、(1)運転士と車掌が乗務する形態(ツーマンATO運転)、(2)運転士が1人(ワンマンATO運転)、(3)添乗員(ドライバーレスATO運転)、(4)誰も乗務しない(無人運転)などに区分されている。高架、トンネルなどで完全分離された専用線路とし、さらに線路に人を侵入させないようにプラットホームドアを設備している路線に限って、無人運転の導入が認められている。まだまだ特殊な路線である。

 この「自動運転」とは、今話題の自動車の自動運転とは違い、AIを使っている訳ではない。「ATO(列車自動運転装置)」は鉄道路線のように専用路線であることで、制御がかなり簡素であるのだ。そのため今回の逆走のような事態で、車止めに向かっている時でさえ、車両本体では正常な方向であると認識しており、画像やミリ波レーダーなどで障害物を発見して制御している訳ではない。

 「無人運転は怖い」と思いがちだが、実際には事故率は有人運転より少ないと思われる。しかしこれから自動車の自動運転でも現れるはずだが、「新しいタイプの事故」が考えられる。人為的ミスを防ぐには力強いAIだが、プログラムのミスや、今回の事故で予測されているハード側とのつながりでは、新しいAIとしてのミスが発生することが考えられる。

 ソフトシステムだけで、実際に人を運べる列車が出来ている訳でもない。ハードとソフトのつなぎ部分が懸念されている。今後は制御ソフトエラーと実際の運転エラーとは、機械的ミスとも重なってくると考えられる。これからが本番だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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