「令和銘柄」で覚えた兜町住人への敬意

2019年6月3日 17:15

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 私は前にも記したが「株式投資は博打などではない」が持論である。「長期の増収増益企業」「長期の増配企業」等を俎上に載せ「投資は自己責任」を大前提に検討を重ねて、「中長期投資構えで臨むことこそが、株式投資で資産を形成する道」と確信している。

【こちらも】株式投資は博打などではない (1)

 だがいわゆる短期投資(日ばかり投資)を否定するものではない。それなくしては、株式市場は成り立たないからだ。と同時に兜町が仕掛ける短期投資にもってこいの「銘柄発掘」には舌を巻くし、正直なところ「楽しさ」も覚える。

 今回もそうだった。「令和」関連銘柄である。例を挙げて話を進めたい。新元号が「令和」と発表されたのは4月1日(月)。早々に令和関連株物色が始まった。イベント・展示会・TVCMの企画・映像制作・編集を手掛ける企業:レイなどはその1社。3月29日(金)の終値316円に対し4月3日の(年初来高値)498円まで58%近く急伸した。本稿作成中(以下、同)の時価は350円弱、316円に比べ未だ上値にある。

 兜町(しま)の仕掛け&発想は「レイ/令」と単純ではあろうが、3月31日時点で東証上場企業は3663社。「令和」発表直後に「これ、どうだ」とばかりに持ち出せる、しまの住人達には敬意さえ覚える。

 そして今、私は初めてお目にかかったレイなる企業に妙な魅力を覚えウォッチ銘柄の一つに加えた。筆頭株主はテレビ朝日。「電通・博報堂等を通さず、外資系企業中心のTVCMを直接手掛けることで斯界での深耕を図り存在感を高める」というし、「テレ朝のコンテンツを使い共同でイベントを企画していく」ともしている。

 方向性をしっかり見据えた企業は、ウォッチの価値ありといえる。収益動向も前2月期の期中上方修正を経て「55.5%営業増益」の大幅な伸びを示した実績を市場は忘れないし、大幅伸長の後だけに今期は「26.9%営業減益」計画だが、手元の四季報は「5%近い小幅増益」の独自予想を示している。

 梅の花、なども令和関連銘柄の1社。湯葉と豆腐の店「梅の花」を初め数種類の外食店(前9月期期末)102店舗、持ち帰り店182店舗、H2Oリテイリングと提携しデパ地下店舗等を手掛けている。

 恥ずかしながら、やはり初めて知った企業。2月に熊本・阿蘇の牧場と合弁会社を設立。「ブランド牛肉」業態店を出店、新たな収益柱を狙うなど前向きな姿勢を示している。3月29日の終値2700円から4月1日の2920円まで買われた。株価の推移をみると昨年12月16日の2177円を底に2920円まで急伸。時価は2500円半ばと調整場面。

 兜町流材料株探しに便乗して、新たな企業に出会うのも一興とつくづく思った次第である。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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