パーソルホールディングス(東京都渋谷区)は28日、 IT・機械電気領域で働くエンジニアと非エンジニアを対象に行った、副業に関する調査の結果を発表、エンジニアで副業をしている人の割合は、非エンジニアと比べると低い数値となったことがわかった。比較的スキルを用いた副業がしやすいと考えられていたエンジニアの間でも、実態はまだ副業が浸透していない様子が浮き彫りとなっているようだ。
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調査は 関東・東海・関西エリアに在住している20~50代男女のIT・機電領域エンジニア922名と非エンジニア100名を対象に今年3月行われ、インターネットにより回答を得た。
非エンジニアのうち「副業をしている」と回答した割合が11.0%だったのに対し、同様の回答をしたエンジニアの割合は6.6%と非エンジニアの数値を下回った。一方で「副業はしていないが興味はある」と答えた割合は、エンジニアが42.8%、非エンジニアが41.0%となり、わずかながらエンジニアが上回った。
副業に対して興味はあるものの、実際に副業に取り組んでいるエンジニアの数が少ないのはなぜか。副業を始めない理由(複数回答)について、エンジニアの回答では「副業をする時間が取れないから」(38%)、「知識や勉強が必要だから」(26%)の回答が、非エンジニア(それぞれ26%、19%)の割合を大きく上回った。一方で非エンジニアの回答では「副業の始め方がわからないから」(30%)が大きな割合を占めたが、エンジニアでは24%となった。
非エンニジアと比べるとエンジニアは副業の始め方は理解している傾向はあるものの、実際に始めるには時間とスキルが足りないと感じている人が多いことがうかがえる。
エンジニアの知識をいかした業務はまだフルタイムでの案件が多いため、気軽に副業として始められる環境が整っていないようだ。IT人材派遣を手掛けているパーソルホールディングスは、この調査結果を踏まえて今後は短時間での求人案件を拡充し、こうした副業ニーズに対応すると話している。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る)
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