京大、琵琶湖での水草外来種の繁茂予測に成功 予測分布図を作成

2019年5月26日 21:03

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2018年に琵琶湖北湖西岸の針江地区に侵入したオオバナミズキンバイ。(画像:京都大学発表資料より)

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 オオバナミズキンバイは夏の琵琶湖に大量に繁殖する特定外来生物である。京都大学地球環境学堂田中周平准教授らの研究グループは、このオオバナミズキンバイの繁殖が波の高さに影響されることを突き止め、繁茂地点の予想分布図を作成することに成功した。

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 オオバナミズキンバイはアカバナ科チョウジタデ属の水生植物で、南アメリカ大陸、北アメリカ大陸南部を原産地とする。強い繁殖力を持ち、また熱と乾燥に強く、厚みのある群落を形成するため水底への日光を遮って周辺の生命相に悪影響を与える性質がある。

 日本に入ってきたのは21世紀に入ってからだが、観賞魚を飼うための水槽用のものが野生化したと見られており、2005年に和歌山県で見つかったのを皮切りに、2009年琵琶湖で発見され、その後急速に拡大し生態系に脅威を与えている。2014年に、特定外来生物に指定された。

 大規模な群落が出来てしまった場合、重機で掘り出した上に人手を使って根などを取り除く必要があり、駆除には大変なコストがかかる。滋賀県は現在、駆除のために年4億円近い予算の分配を強いられている状況である。

 今回の研究は、琵琶湖のオオバナミズキンバイ群落を丹念に目視で確認することによりその位置を特定し、また琵琶湖周辺の風速データと風向きデータを収集、波の高さが分析された。それにより、オオバナミズキンバイは波の高さが18センチメートルを超えるところでは繁殖しないことが分かったのである。以上の事実を明らかにしたのは世界で初めてのことであるという。

 さらに分析結果をもとに、琵琶湖の具体的にどの位置にオオバナミズキンバイが繁殖しやすいかを地図にし、カラー135ページの冊子を作成、これを50部作成した。琵琶湖における効率的な駆除を期待してのことである。

 研究の詳細は、環境研究総合推進費中間研究成果報告書に掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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