CSP株の投資パフォーマンスがセコム・ALSOKを上回る分け

2019年5月20日 08:23

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 株価は口ほどにものを言う、という経験則が株式市場に言い伝えられている。今回、改めてそんな経験則を実感した。資本金規模により「中小型株ほど上にも下にも値運びは軽い」ことは重々承知の上で書く。

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 警備業界の順位は「セコム」「綜合警備保障(アルソック)」「セントラル警備保障(CSP)」。売上高・営業利益の絶対額(今3月期予想)は順に、「1兆円、1265億円」「4500億円、331億円」「650億円、29億円」。業界順位が「1位、2位、3位」とされるのは当然である。

 だが株価面と言うか投資妙味という点では、業界順位云々は雲散霧消してしまう。例えばそれぞれの企業の株式を2016年4月の初値(17年3月期の始値)で買い、平成最後(4月26日)の終値時点まで保有した場合のパフォーマンス(配当金は加味していない)は、「1位:CSP、95.7%」「2位:セコム、12.3%」「3位:アルソック、-20%」。

 アイフィスジャパン(東証1部)が内外証券約2000人のアナリストの協力を得て算出(公表)している目標株価の平均値:IFIS目標平均株価と時価での上値余地という観点から捉えると、「1位:CSP、33%強」「2位:アルソック、8.4%」「3位:セコム、6.2%」といった具合だ。

 こんなシミュレーションを思い付いたのは、CSPのこの間の高い営業増益率だった。今期予想を含めた平均増益率は70.2%に及ぶ。要因はいくつか指摘できる。

★現社長の澤本尚志氏がJR東日本出身であることが象徴するように、JR東日本関連グループの鉄道施設・駅ビル・ホテルなどの警備が売上高の約25%を占めている。「予算ビジネス」という重石はあるが「安定収益」の礎となっている。

★JR東日本グループに関する実績が、好循環し始めている。今期で言えばG20やラグビーW杯といったビッグイベントの受注に成功している。

★17年5月に社長に就任した澤本氏は「IT」関連部門を主たる畑に歩いてきた御仁。「人的警備」から「機械警備」の強化を進めてきたCSPの背中を強く押した。売上高比率は3割に達し「警備員警備=CSP」の殻に大きな穴をあけている。例えば澤本氏は「駅の防犯カメラの映像は録画が中心で、常時監視はされていない。当社は監視業務を請負24時間リアルタイムで画像を監視している。AIが異常を検知するので、いち早く異常を捉えることができる」と語っている。

 株式投資による資産形成は「成長期入りの確かな要因」を持つ企業の中長期保有が原則と考える。そこでは「規模による業界順位」は意味を持たない。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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