窓ガラスに透明ディスプレイ、風景に重ねて情報表示する新技術 AGCが開発

2019年5月16日 08:45

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通常時はただの窓ガラスだが、電源を入れることで映像が表示される。(画像:AGC発表資料より)

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  • 電源がOFFの状態。
  • 列車内で使用した場合のイメージ。

 AGCは15日、窓ガラスに透明ディスプレイを組み込む技術を、世界に先駆けて開発したと発表した。窓ガラス自体は透明のままだが、それを通じて見える風景の上に、重ねて情報を表示することが可能になるというものである。

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 この技術の基盤になっているのは、AGCが2013年に開発したinfoverre(インフォベール)という、ガラスに映像を表示するサイネージだ。視認性に優れ、空間に浮かんだようなデザインが特徴で、既にビル・空港・ショッピングモールなど多くの場所に導入されている。

 そのインフォベールに、同社の複層ガラス製造技術を組み合わせ、窓ガラスに透明ディスプレイを組み込めるようになったというのが今回の発表である。電源を切っているときはただの窓ガラスであるのだが、電源を入れると窓ガラスに映像が表示される。

 これにより窓を情報プラットフォームとして活用することができ、風景に合わせて周辺の観光情報をリアルタイムで表示することなどが可能となる。

 将来的には映像を表示するだけでなく、タッチ機能などインタラクティブな機能を追加していき、窓を通じて様々な情報を入手できるよう実用化に向けた研究開発を進め、観光名所・博物館・列車・バスなどに適用できるようにしていきたいという。

 また特に研究開発の力点が置かれているのが、使用環境の厳しい列車における採用を目指しての開発である。「PARTITION(パーティション)」と名付けられたのが、列車の内装用の、ガラス両面に映像を表示できるディスプレイで、これは2019年7月から製造販売が予定されている。

 現在開発中のものとしては、軽量大型ワイドスクリーンタイプという列車扉上部の映像を一画面で途切れなく表示できるスクリーン、列車用窓バータイプという窓ガラスの上部に組み込める大型ワイドスクリーン、列車用窓透明タイプという列車の窓ガラスに透明ディスプレイを組み込む製品などがある。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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