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鴻海の郭会長、民間調査で優勢 台湾総統選挙

2019年4月21日 06:22

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 台北市の世新大学は19日、2020年1月の台湾総統選に係る民間調査の結果を発表した。17日に総統選への出馬意向を正式表明した鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長(68)が、現職の蔡英文総統および民進党の頼清德氏のいずれにも優勢との状況が分かった。郭会長は中国との融和路線を掲げる最大野党・国民党から出馬予定。台中関係のほか、鴻海精密工業やシャープの経営への関与にも注目が集まる。

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 世新大学が実施した民間調査によれば、郭台銘会長の支持率は、与党・民主党の候補者2名を大きく上回った。現職の蔡英文総統と争う場合、郭氏の支持率が50.2%であったのに対し、蔡氏の支持率は27.1%にとどまり、23.1%もの差があった。頼清徳氏と争う場合も、郭氏の支持率が42.6%であったのに対し、頼氏の支持率は33.6%と9.0%の開きがあった。

 一方、郭氏と同じく国民党からの出馬を予定する現・高雄市長の韓国瑜氏との比較では、郭氏の29.0%に対し韓氏が29.8%と拮抗しており、国民党内での立候補者の調整への関心が高まる。今回の調査は、世新大学知識経済発展研究院民意調査研究センターが17日、郭氏が出馬表明をした当日から実施したもの。

 郭氏が会長を務める鴻海精密工業は、Foxconn Technology Groupの中核企業。アップルのiPhoneをはじめスマートフォンやタブレットの製造を請け負っている。同グループが手がける電子機器の受託製造(EMS)は世界最大規模で、主な製造拠点を中国大陸内に配置。

 台湾の「総統副総統選挙罷免法」では、民間企業の経営と総統の兼職は禁止されていないものの、仮に郭氏が総統に就任した場合、これまで通りに経営を行うことは実質的に難しいだろうとの見方が強い。郭氏は一代で17兆円を越す売上規模の巨大グループ築いた台湾産業界のリーダー。2016年にはシャープを買収し再建させるなど経営手腕が評価されているだけに、これら企業への今後の関与にも注目が集まる。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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