8日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で6日ぶり反落、貴州マオタイ最高値更新

2019年4月8日 17:11

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記事提供元:フィスコ


*17:11JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で6日ぶり反落、貴州マオタイ最高値更新
連休明け8日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.76ポイント(0.05%)安の3244.81ポイントと6日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、1.85ポイント(0.05%)安の3398.66ポイントで取引を終えている。

売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前営業日まで5連騰し、約1年ぶりの高値水準を回復していた。年初からの上昇率は3割に達している。もっとも下値は限定的。景気の下支えに向け、中国当局は減税・手数料軽減策を2019年も継続すると発表している。指数は一時1%超下落したものの、引けにかけて下げ幅を縮小し、一時はプラス圏で推移した。

業種別では、ハイテクが安い。フラッシュメモリー製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が5.7%、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.7%、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が3.5%ずつ値を下げた。証券株、不動産株、自動車株、運輸株、医薬品株も売られている。

半面、消費関連株はしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.1%高の900.20人民元と続伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は4日引け後、今年1~3月期決算が3割前後の増益になるとの見通しを発表。ブローカー各社の予想を上回ったことが好感されている。このほか素材株、石油株、銀行株、保険株なども物色された。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)安の318.38ポイント、深センB株指数が3.15ポイント(0.29%)安の1073.22ポイントで終了した。

【亜州IR】《FA》

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