13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ148ドル高、経済指標を好感

2019年3月14日 07:37

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記事提供元:フィスコ


*07:37JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ148ドル高、経済指標を好感
■NY株式:NYダウ148ドル高、経済指標を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は148.23ドル高の25702.89、ナスダックは52.37ポイント高の7643.41で取引を終了した。2月生産者物価指数が予想を下振れ、インフレ懸念が後退したほか、堅調な1月の耐久財受注や建設支出が好感され、買いが先行。英下院で合意なきEU離脱を巡る採決が否決されるとの見方が強まり、終日堅調推移となった。大方の予想通り、同採決はマーケット終了直前に否決された。しかし、航空機メーカーのボーイング(BA)の旅客機事故を巡り、トランプ大統領が「737MAX」の運航停止を命じた後、ダウは上げ幅を縮小した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にヘルスケア機器・サービスや運輸の上昇が目立った。

ゲーム大手のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(TTWO)は、ソニーによる買収観測が強まり上昇。ドラッグストアのライト・エイド(RAD)は、CEOの辞任が伝わり堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、楽曲配信大手のスポティファイ(SPOT)が独禁法違反をEU当局に申し立て、一時売られたものの、引けにかけて上昇に転じた。一方で、アパレルのエクスプレス(EXPR)は、決算内容が嫌気され大幅下落となった。

英国では14日までにEU離脱の延期について採決が行われる予定だ。EU離脱の是非を問う2回目の国民投票が実施される見方もあり、今後の動向を注視したい。

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■NY為替:ドル弱含み、米インフレ関連指標は予想を下回る

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円47銭から111円01銭まで下落し、111円10銭で引けた。米国の2月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。また、トランプ大統領が米中貿易協定で合意を急がない姿勢を示したことから、リスク選好のドル買い・円売りは後退した。

ユーロ・ドルは、1.1291ドルから1.1339ドルまで上昇し、1.1330ドルで引けた。ユーロ・円は、125円64銭から126円03銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3149ドルから1.3381ドルまで上昇した。英下院が採決で、合意なき欧州連合(EU)からの離脱を否決したことから、離脱期限延期への期待がさらに高まり、ポンドを買い戻す動きが加速した。ドル・スイスは、1.0069フランから1.0027フランまで下落した。


■NY原油:大幅続伸で58.26ドル、原油在庫は予想外の減少

NY原油先物4月限は大幅続伸(NYMEX原油4月限終値:58.26 ↑1.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+1.39ドルの58.26ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.01ドル−58.48ドル。この日米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計で原油在庫は増加予想に反して減少していたことやガソリン在庫の減少幅が予想を上回ったことが意識されたようだ。ユーロ高や米国株高も原油先物相場の上昇を促す一因となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.29ドル +0.35ドル(+1.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.41ドル +0.38ドル(+0.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)197.25ドル +0.62ドル(+0.32%)
インテル(INTC) 54.37ドル +0.80ドル(+1.49%)
アップル(AAPL) 181.71ドル +0.80ドル(+0.44%)
アルファベット(GOOG) 1193.32ドル +0.12ドル(+0.01%)
フェイスブック(FB) 173.37ドル +1.45ドル(+0.84%)
キャタピラー(CAT) 133.50ドル +1.02ドル(+0.77%)
アルコア(AA) 28.98ドル +0.54ドル(+1.90%)
ウォルマート(WMT) 99.03ドル +0.66ドル(+0.67%)
スプリント(S) 6.30ドル +0.08ドル(+1.29%)《SF》

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