グリコ「ドロリッチ」、3月で生産終了 かつてブームも売上げ低迷で

2019年2月22日 15:03

印刷

3月で生産が終了となる「ドロリッチ ほろにがコーヒーゼリー」と「つぶつぶいちご果肉」。2018年10月にリニューアル発売され容量も120gから180gとなっていた。(画像: 江崎グリコの発表資料より)

3月で生産が終了となる「ドロリッチ ほろにがコーヒーゼリー」と「つぶつぶいちご果肉」。2018年10月にリニューアル発売され容量も120gから180gとなっていた。(画像: 江崎グリコの発表資料より)[写真拡大]

 江崎グリコは、デザート飲料「ドロリッチ」の生産を、売上げ低迷により3月で終了することにした。

 同社は収益性を高めるため「ビスコ」などの商品に力を入れる一方、2018年には「キスミント」などの低収益商品の取扱いを終了していた。

■飲むスイーツ「ドロリッチ」が販売終了

 江崎グリコは、デザート飲料「ドロリッチ(Dororich) ほろにがコーヒーゼリー/つぶつぶいちご果肉」2種類の生産を、3月をもって終了すると発表した。

 「ドロリッチ」はクラッシュゼリーとクリームが混ざった“飲むスイーツ”として、2007年に発売されたゼリー状の飲料だ。その独特な食感や腹持ちのよさなどが人気となり、当時、ユーザーが増加していたTwitterで拡散され、大きな話題となった。しかしピーク時の2009年には100億円程度あった売上げが最近は低迷、3月の生産終了以降は在庫がなくなり次第、販売を終了するという。

 本商品のCMにはグラビアアイドルたちで結成した「ドロリッチガールズ」などを起用し、当時こちらも大きな話題となっていた

 江崎グリコは低収益商品として、2018年にガムの「キスミント」を生産中止にしている。一方で1933年より発売しているビスケット「ビスコ」のように、成長が見込める商品に対しては集中的に投資をする傾向だ。

■9年で容量が半分に激減?

 今回の「ドロリッチ」販売終了を受けて、一部ネットユーザーからは「ドロリッチの容量推移」に関して注目が集まっている。

 2008年の発売当初、「ドロリッチ」の容量は220gで150円(税抜)であった。これが2014年には20g減った200g、2015年に180g、2017年では「女性ユーザー向けに小さくした」として120gにまで減ってしまう。物価や材料費の変動もあるかもしれないが、9年の間に容量が半分へと激減していたことになる。(※全て150円/税抜価格)

 現在は180gになった「ドロリッチ」だが、この事実に一部SNSでは「ドロリッチは量を減らしたことで客離れが起きたのでは?」と推察するユーザーもいるようだ。

 独特な食感と“腹持ちの良さ”で人気となった「ドロリッチ」なだけに、もしかしたら容量を減らしたことも1つの要因になったのかもしれない。(記事:高塔・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事