NYの視点:米耐久財受注は成長ペースの鈍化を示唆

2019年2月5日 07:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:35JST NYの視点:米耐久財受注は成長ペースの鈍化を示唆
米商務省が発表した11月耐久財受注改定値は前月比+0.7%と、上方修正予想に反して速報値+0.8%から下方修正された。10月−4.3%からはプラスに改善した。国内総生産(GDP)算出に用いられる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の出荷改定値は前月比−0.2%と、速報値-0.1%から予想外に下方修正され、9月来のマイナスに再び落ち込んだ。設備投資の先行指標となる11月コア資本財受注の改定値は前月比‐0.6%と上方修正が予想されていたが、速報値から修正はなく、10月の+0.5%から再びマイナスに落ち込んだ。

先週発表された米国の最新雇用統計は、政府機関閉鎖にもかかわらず、市場予想のほぼ2倍の雇用の伸びを示した。ただ、雇用統計は遅行指標として知られており、今後、伸びが鈍化する可能性も除外できない。

米商務省が発表する予定の10−12月期GDP速報値の発表は政府機関閉鎖の影響を受け、遅れている。市場エコノミストは2.6%と、7−9月期の3.4%から伸びの鈍化を予想している。《CS》

関連記事