介護・医療関連に深耕を図るパラマウントベッドの底力

2019年1月31日 08:55

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「眠りSCAN(スキャン)」(画像: パラマウントベッドの発表資料より)

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 医療・介護用ベッドで7割のシェアを持つ、パラマウントベッドHD。同欄でその技術力を示す例として「昭和天皇が闘病に際し、技術力を請われ特注ベッドを製造した。それと同型のベッドがいまなお、社内に展示されている」と記したことがある。

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 私の父は今春99歳になる。ごくごく当たり前に「東京オリンピックが楽しみ」と口にしている。要介護度1で、いわゆるサ高住に入居している。今年「古希」を迎える私としては老々介護。週1回は施設を訪れる。そんな折に介護士さん達と、ベッドの話になることが時としてある。

 「(高級)施設によってはパラマウント製の製品が(レンタル等を含め)採用されているケースが少なくない」と聞いた。「どんな商品が採り入れられているのか」と質した。「楽匠Zシリーズっていうの、ご存じありませんか」とか「ここちあ利楽(りらく)なんかは、結構使われているようです」といった答えが返ってくる。前者は3層構造のベッドで、「どんな体調の人でも極々自然に寝返りが打てる」がセールスポイント。後者は電源を入れるだけで体重・状態を検知し、床ずれ防止に効果的な硬さに自動的に調整するマットレス。と、パラマウントベッドHDのホームページで知った。「流石」の感をあらためている折に、こんな事実を知った。

 東京都内の某特養老人ホームで、パラマウントベッドHDの「眠りSCAN(スキャン)」という商品を導入している。泊りの介護士は定期的に入居者の寝室を巡回する。目をつむって横になっていれば「安眠状態」と判断する。が、「目をつむっている=安眠」とは限らないという。パラマウントは長らくの病院・介護施設の営業の中から、そのことに気付いた。そして開発したのが、件の商品。ベッドのマットレスの下に敷き込む機器。呼吸や体の動きから「睡眠」か「覚醒」がリアルタイムで端末に映し出される。夜間のしっかりした睡眠は食を進め、生活のリズムを改善するのは誰しも同じ。この特養では、眠りSCANのデータを基に入居者それぞれの「昼間の活動量の調整」「就寝時間の配慮」「カフェインレス飲料の採用」等々の策を講じ、入居者の「熟睡」をサポートしているという。

 パラマウントベッドHDの入院者・介護施設入居者に対する商圏は、「ベッドの王者」にふさわしく深耕されている。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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