ボーイング727、イランでラストフライト これが最後の雄姿

2019年1月28日 09:42

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退役したボーイング727。(c) 123rf

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 1月26日配信のCNNによれば、米ボーイング社の727旅客機がこのほど最後の就航を終えたとのことである。

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 B727-200型機は1964年2月、かつて存在した米大手航空会社イースタン航空が最初の就航であったと言われる。同機は2019年1月14日運航のイランのアセマン航空国内線ザエダンからテヘランが定期旅客機として最後のフライトとなった。

 B727型機は、尾翼がT字型をしており、ボーイング社では唯一の3基エンジン搭載の短・中距離用旅客機であった。B7X7シリーズの初代であるB707が大型機であった為、短い滑走路を持つ小規模空港を対象に売り込む目的で開発された。

 ボーイング社によれば、当初の目標製造機数は250機であった。ところが需要が予想外に伸びた為に最終的には1,832機を製造することになったとのことである。この数字は当時のジェット旅客機としての最高記録として残っている。

 日本においても日本航空、全日空、当時の東亜国内航空の3社とも同機を導入するなど人気の機種であった。

 しかし、その一方では日本の航空史上に残る悲惨な事故や重大事件に係った機体でもあった。1966年2月の「全日空羽田沖墜落事故」、1970年3月の「よど号ハイジャック事件」そして1971年7月の「全日空雫石空中衝突事故」であった。

 その後、騒音規制が厳格化すると共に、B737やB747そしてエアバスA320の台頭などにより衰退して行った。1990年代には、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空などの大手航空会社からB727型機は姿を消すことになる。

 こうして旅客機としての使命を終えたB727型機ではあるが、騒音規制に対応する措置を施したうえで、現在もカーゴ便、チャーター便などに使用されている。

 ボーイング社はその後もB7X7シリーズの製造を続け、B747以降は、B757、B767、B777そして現在はB787-8とB787-9を導入し、エアバス社との熾烈な競争の真っ最中でもある。

 B787型機の次はB797型機が登場することは容易に想像できるが、その後がどうなるのか下世話な興味が沸くところではある。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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