ロボット活用で農業効率化のレグミン、1億円調達 農業のIoT化を加速へ

2019年1月23日 09:24

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(写真: インキュベイトファンドの発表資料より)

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 シードスタートアップへの投資関連大手のインキュベイトファンドは、IoT活用による農業改革を目指すレグミンに、シードラウンドで1億円を出資した。これによりレグミンは、自律走行型ロボット活用による農業の効率化を加速させる。

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 レグミンは、農業用ロボットやAIを活用して、農業の自動化・効率化を推進するスタートアップ。元日本IBMの成勢卓裕氏と、家系が農家で静岡銀行やスーパーの青果部門、全国農地巡りで農業に関する知識を深めたというユニークな経歴を持つ野毛慶弘氏により、2018年5月に創業したばかりのアグリテックベンチャーだ。

 レグミンは、農作業を効率的に行う自律走行型ロボットの開発と、画像解析を用いた作物育成支援システムを構築し、「ロボットと人が協業して野菜を作る」ことを目指す。実際には、自走型ロボットが葉物野菜の種まきから収穫までをすべて自動で行い、その課程で、AIを活用して野菜の成長具合を把握したり、虫食いや病気の早期検知を行ったりなどの品質管理も行う。必要に応じて農薬・肥料の散布もする。

 このような品質管理や、農薬散布の適切なタイミングのアドバイスにより、農業知識が無くとも一定の品質で作物を育成できるようになり、新規就農者拡大にもつながる。また、ロボットは誰でも簡単に利用できるため、人手不足を解消し、作業負担も大幅に軽減する。農業機械にかかる費用や人件費の削減も可能となる。

 さらに今後は農業のIoT化だけではなく、遊休農地を調達するところから、スーパー等での流通・販売までを一貫して担うシステムを構築し、生産と流通の両方で効率化を図る取組を始める。日本の農業の持続的な発展へのチャレンジだ。

 一方のインキュベイトファンドは、「志ある起業家の挑戦を、愚直に支え抜く」をモットーに、スタートアップ創業期の投資・育成を専門に行うベンチャーキャピタル。この分野で国内最大規模の総額339億円、300社以上の運用実績を誇る。今回の出資にあたって同社の担当パートナーは、「レグミン社の事業は後継者不足や耕作放棄地の増加など、日本の農業が直面する問題を解決する社会的意義の大き な事業になる」と話す。

 この出資によりレグミンの取組が拡大し、日本の農業改革の一助になることを期待したい。

関連キーワードIoT(Internet of Things)耕作放棄地インキュベイトファンド

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