NGT48事件、本当の解決とは?

2019年1月15日 11:20

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 今や、テレビのワイドショーでも連日取り上げられているNGT48山口真帆が受けた暴行被害であるが、これほどまでに見事に火消しに失敗し、炎上につぐ炎上を重ねている運営というのも、なかなかお目にかかれるものではない。

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 これは、NGTのみならず、すべてのアイドル、芸能人にとって、その潜在的危険性はあるものであり、アイドルファンのほぼすべてが、この事件の成り行きを注視しているとともに、無責任に他人を傷つけているモラルのないネット雀にとって格好の餌食となっていることが相乗効果となっているのが原因だろう。

 事態を重視したAKSは、NGTの劇場支配人を異動させ、新体制にすることを発表、さらに警察が捜査中ということで詳細に関しては発表しなかったが、NGTのメンバーの中にこの事件に関与して犯罪行為を行った者はいないということを発表した。ただし、あるメンバーが犯人に山口の帰宅時間を教えてしまっていることも発表している。

 この中途半端な発表では、到底火消しは期待できず、山口のみならず、名前を挙げられているメンバー、さらにはNGT、AKB、その他のアイドルすべてが傷を深めるだけになると思われる。

 何より、個人攻撃、つるし上げ、犯人探しばかりが先行して、一番大切なはずの再発予防、防止策に関する話題はほとんど出てきていないのが現実だ。今回の事件を本当に解決したいのであれば、再発防止に有効な手立てを考え、実施することであろう。

 例えば、今回、メンバーの個人情報を売買している人間の存在が明らかになっている。こういう人間に法的な裁きを受けさせるのは司法の仕事ではあるが、この情報を漏らすことについて、メンバーに注意喚起はなされているのだろうか?

 アイドルは未成年の子が数多くいる。物事の良し悪しも理解できない年齢から、アイドルとして知名度を得るということは、実はかなり危険なことでもある。

 コンプライアンスやネットリテラシーについて、すべてのメンバーが意識するべきであるのだが、その一方で総選挙などでしのぎを削らなければ成功できないAKBGでは、なんとか爪あとを残そうと、ぎりぎりの発言、ネット方法が行われることもある。恐らくは、各グループごとにスタッフがそうした注意を喚起していると思いたいが、例えばその場合、教える内容にばらつきが出てくる可能性もある。

 「HKTでは禁止されているのに、SKEではおとがめなし」だとか、「〇〇さんはいいのに、私はダメなのか」といった不満もないわけではないだろう。

 記者としては、プロ野球の新人選手を対象に行われている研修会を、アイドルも取り入れるべきだと考えている。オーディションに合格した時点で、すべての新人アイドルを集めて、コンプライアンスとネットリテラシー、あるいは立ち振る舞いや礼儀作法、さらには護身術など、社会人として身につけておくべき知識を共有するシステムが必要だと思うのだ。

 講師には、専門家の他、それこそ週刊誌の記者とか、炎上経験のあるOGなどを加えれば説得力も増すだろう。

 また、ネックになっている総選挙の見直しも考えられる。現在はAKBGに所属していさえすれば立候補できるが、研究生や未成年に関しては、被選挙権をはく奪してもいいのではないか?

 自分の言動に責任が取れる年長の現役メンバーと、そんなメンバー相手になんとか頑張ろうと無茶をしがちな若手、研究生メンバーを同じ土俵で戦わせることは事故の原因となるのではないだろうか?

 忘れないでほしいのは、運営が守るべきは、支配人やプロデューサーのメンツでも、厄介だが金を落とす声のでかいファン(?)でもなく、夢を抱いて、ある意味リスクを背負って、人生を賭けて頑張っているメンバーの笑顔である。

 多くの本当のファンは、メンバーの充実した笑顔に価値を見出しているのだ。どうか、そのことだけは忘れないでほしいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

関連キーワードNGT48山口真帆

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