薬味多めで:トランプ大統領の焦りが見える、米中貿易交渉【FISCOソーシャルレポーター】

2019年1月10日 17:00

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記事提供元:フィスコ


*17:00JST 薬味多めで:トランプ大統領の焦りが見える、米中貿易交渉【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(「株式投資ラボ」にて連載、ツイッター:@yakumioomedeを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年1月10日8時45分に執筆

9日(水曜日)の日経平均株価は、前日比251.70円(1.25%)高の20,455.74円と続伸して取引を終了しています。米中貿易問題進展期待から前日のNY株式市場が上昇した流れを引き継いで投資家心理が改善。海外投資家の買いも入り、相場を押し上げた格好です。

NYダウも4日続伸し、前日比91.67ドル(0.4%)高の23,879.12ドルで取引を終了しています。引き続き米中貿易問題の進展期待が相場を支えた事に加え、FRBの利上げに関してもハト派的な見方が強まっていることも買い安心感につながった格好です。

なお、日経平均先物3月物は、前日比45円安の20,250円で引けています。

米中貿易問題に関する両陣営の協議では、米通商代表部が、『中国側が米国から農業・エネルギーなどの製品やサービスを「相当量」購入することを約束した』と発表。近日中に中国側も独自で声明を発表すると見られていますが、どの程度お互いの歩み寄りとなったのか?まだまだ見えない部分が非常に多いのが現状です。

ホワイトハウス関係者によると、トランプ大統領は貿易戦争への懸念で悪化した金融市場に強い焦りを感じている模様です。8日には、お得意のTwitterで「中国との協議は非常に順調だ!」と発言するなど、非常に楽観的な振る舞いを見せています。しかしながら、これはトランプ大統領の焦りの裏返しなのではないでしょうか?

面子を大切にする中国はおいそれと米国の強硬な態度に屈するとは考えにくい状況です。加えて、内外に様々な課題を抱えているトランプ大統領と比較すると、習近平国家主席の在任期間は長い(恐らく)というアドバンテージがあります。

習近平国家主席としては、米国が納得する最低限の譲歩で足元の緊張を乗り切り、トランプが他の課題に目を向けたところで、粛々と中国が世界の覇権を握るための足場固めに集中すれば良いのです。つまりは、米国との覇権争いに関して、何もトランプ大統領の代に仕掛けなくても良いと言うのが中国の考えなのではないでしょうか?

東京株式市場でもNY株式市場でも、この所株価は戻り歩調にあります。個人的には、マーケットに悪影響を及ぼすリスクに関して何ら変化はなく、むしろ、機関投資家などはリスクオンの相場となる方向へポジションを寄せつつあると考えています。

本日の日経平均株価は、引き続き、19,900円から20,500円のレンジを想定しています。昨日の日経平均株価は、20,494円まで上昇しましたが、上値の目処として考えていた20,500円を超えることは出来ませんでした。個人的には、20,500円、21,000円で売りの追加を考えていますが、本日もこの20,500円を超えてくるのは難しいのではないかと考えています。

というのも、昨夜各連銀の総裁陣が、FRBの利上げペースに関してハト派と捉えることの出来る発言を次々と連発しました。これにより、日米金利差の縮小観測からドル安円高の流れが加速。日本時間の昨夜22時台から約1円近い円高進行となっています。

この為替相場の影響を受け、日経平均株価は昨夜のNY株式市場程は上がらないと見ています。加えて、明日は3連休前の週末前。日経平均株価が21,000円を超えて躍動していくような大きな流れは、少なくとも足元では期待できないというのが見方です。

株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。

「株式投資ラボ」に毎日記事を掲載しておりますが、Twitterなども覗いて頂けますと幸いです。


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執筆者名:薬味多めで
ツイッター:@yakumioomede《SF》

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