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「住めば都」の実感は健康にも好影響か 英国の研究

2018年12月20日 21:06

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●住む土地に対する精神的な充足感と健康

 イギリスのロンドン大学、エジンバラ大学、サセックス大学は、50歳以上のイギリス人1万1千人を対象に、高齢化に関する共同研究を行った。この結果は、科学誌『ヘルス・アンド・プレイス』に掲載された。

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 住んでいる場所が人間の健康に与える影響が非常に大きいことは、過去の研究でも明らかになっている。今回の研究は、自分が住む場所に対する精神的な充足感や不満が、実際の健康に影響を与えうるかがテーマになっている。

 研究の結果、人間は住む場所に対して憎悪や敵意を抱いていないという事実は、健康に大きく寄与することが明らかになった。さらに、住んでいる土地に対して満足していない人は、劣悪な環境に住むのと同等の被害を及ぼすことも報告されている。

●住環境の認識を12年にわたりアンケート

 研究は1年おきに12年間、参加者にアンケートに答えてもらう形で行われた。アンケートの内容は、自分の健康と住環境への認識を問うものである。住んでいる地域の安全性、信頼性、親しみやすさ、近所の住民との相互関係などがアンケートの内容である。

 こうした個々の認識に加え、研究チームでは客観性を重視するためにコミュニティ・地方自治省のデータを利用した。つまり、各地域の所得、雇用、教育、住宅環境、社会サービス、犯罪などのデータを、客観的評価のための指標としたのである。

●特に高齢者の健康に影響を与える「住環境への認識」

 研究に参加したロンドン大学疫学公衆衛生学部のスティーヴン・ジャブラバジ教授は、特に高齢者の健康に、住環境への認識が大きな影響を与えることを指摘する。

 客観的なデータから、劣悪な環境に地域に住む人々の健康は悪化する傾向にあることは明確であった。しかし、住居がある近隣地域の環境が劣悪であると考える人は、実際に健康を損ねる可能性も高いことが判明したのである。そして、高齢者ほどその割合が上昇する。

 研究チームでは、いずれにしても地域間における社会環境の不平等を減らすことが、住民の健康のために最重要課題と結んでいる。

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