FOMC結果発表控え上値を追う動きは乏しく/後場の投資戦略

2018年12月19日 12:16

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21025.10;-90.35TOPIX;1557.01;-5.50

[後場の投資戦略]

 前日も指摘したとおり、市場では米FOMCにおける景気認識や利上げ見通しを見極めたいなどとの思惑が強い。日経平均が節目の21000円を割り込む場面では買い戻しや押し目買いが入っているが、積極的に上値を追う動きは乏しいだろう。後場の日経平均も21000円を挟んだもみ合いが続きそうだ。注目のFOMCについては、景気の先行きに慎重な見方を示した場合も、利上げ見通しを維持した場合もネガティブに捉えられる可能性があり、通過後にあく抜け感が広がるかは慎重に見極める必要がありそうだ。

 過去最大級のIPO(新規株式公開)として注目されたソフトバンク<9434>は公開価格1500円を下回る1463円で初値を付け、その後1344円まで下落する場面があった。もう1つの新規上場銘柄であるKudan<4425>は人気となっており、マザーズ指数もソフトバンク上場による資金還流などからひとまず反発しているが、多くの個人投資家が参加したソフトバンクの軟調スタートは投資家心理や需給の悪化につながる可能性がある。(小林大純)《AK》

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