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noriconの配信画面イメージ。(画像: JR東日本の発表資料より)[写真拡大]
●未来を見据えた戦略
JR東日本は、管内の新幹線車内で公衆無線LANを用いたコンテンツ配信サービス「noricon(ノリコン)」の実証実験を2019年1月21日から3月28日まで行うと発表した。「noricon」は新幹線車内に設置されている「JR-EAST FREE Wi-Fi」を利用して、車内で書籍や漫画、動画などのコンテンツをスマートフォンなどで見ることができる。配信される内容はコミックや絵本などのコンテンツが約170冊、雑誌類が約1200冊、動画なども約30本が配信される。
【こちらも】JR東日本、東北新幹線で無料Wi-Fiの提供を開始
●対象車両は限定され、一部区間では接続不可能なケースも
「noricon」を利用することができる車両は、JR東日本のE5系、E6系、E7系(上越新幹線・北陸新幹線)で「JR-EAST FREE Wi-Fi」サービスが提供されている車両に限られる。利用区間は、山形新幹線を除くすべての区間で利用することができるとされているが、インターネット接続を利用したサービスのため、一部の長大トンネルや電波状態が不安定になる山間部では利用することができないケースもある。
●無料で簡単に接続可能
「noricon」は、接続も簡単にできるように配慮されている。利用する際には「JR-EAST FREE Wi-Fi」に接続を完了させた後、表示される画面からバナーをタップするだけである。また、車内に設置されている専用リーフレットのQRコードを読み取ることでも接続が可能であり、面倒な会員登録などはしなくてもよい。
●将来的には航空機に対抗するコンテンツへ
JR東日本では、今回の実証実験を元にして、今後このサービスを継続していくのか、改正を加えていくのか検討するとしている。JR東日本の新幹線ネットワークは、航空機と激しく競合しているところが多く、今後の北海道新幹線の延伸を考えるとさらに航空機とのサービス合戦が起こる可能性が高い。今回のサービスを導入した背景にも航空機とのサービス合戦に対抗した1つである。2018年7月から新幹線内において無料のWi-Fi接続サービスがスタートしたが、さらに利用者にとって利便性の高いものが提供されるのではないかと期待されている。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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