動画EC「Discover」、ショールーム運営の米b8taと提携 米国での販路提供

2018年12月2日 10:48

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b8taとDISCOVERのロゴ。(画像: DISCOVERの発表資料より)

b8taとDISCOVERのロゴ。(画像: DISCOVERの発表資料より)[写真拡大]

 動画ECサイト「DISCOVER」を運営するDiscoverは11月30日、米国でIoTショールーム「b8ta」を運営するb8taとパートナーシップを締結したと発表した。日本で製品開発を行うスタートアップ企業に、米国でのオフラインの販売機会を提供するとともに、日本の一般消費者にも、「DISCOVER」上で「b8ta」の商品を提供する。

 日本では、スタートアップ製品がクラウドファンディングで資金調達をし、製品化したはいいものの、売り上げが伸び悩み苦しむことも多い。Amazonなどの小売サイトでの販売のみに留まり、小ロット生産では利益が出ないほか、販路拡大のルートやノウハウを持ち合わせないところが多いからだ。Discoverでは、こうしたスタートアップの製品をいち早く、多くの人に購入してもらうための施策の一つとして、今回の提携により、米国でのオフライン販路の提供を行う。

 シリコンバレー発祥の「b8ta」は、設立わずか3年でアメリカの主要都市に12店舗、ホームセンター大手Lowe’s内に70店舗を構えるようになったおしゃれなショールーム型店舗。最新のIoT、ハードウェア製品を扱う。スタートアップにとっては、一気にこれだけの販路が広がることになる。

 Discoverでは、「ポストクラウドファンディング」として、クラウドファンディング終了から大量販売に移行する前の製品を、いち早く正確にユーザーに届けるためのバックアップに力を入れており、今回の提携もその販路確保の一つとなる。ユーザーにとっても、配送遅延などを避けることができるため、安心して購入できることになる。

 また、DISCOVERでもb8taの製品取り扱いを開始するため、一般消費者にとっても、「b8ta」の最新アイテムを、オンラインで店員と会話しながら購入できることになる。

 「DISCOVER」にはライブコマース機能があり、視聴者がライブ動画を見ながら販売側とインタラクティブに会話ができる。製品説明や質問・回答のやり取りで、詳細をしっかりとアピールでき、製品を深く理解した購入者から、SNS等による拡散も期待できる。

 Discoverの挑戦により、日米のIoT、ハードウェア製品市場が活性化し、クリエイターや新しいアイディアの起爆剤になることを期待したい。

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