民泊・宿泊施設のフロント業務をリモート化するアプリ「LiveFrontDesk」登場

2018年11月29日 15:07

印刷

 スピンシェル(東京都港区)は、民泊や宿泊施設のフロント業をリモート化するiOSアプリ「LiveFrontDesk」をリリースした。アプリをインストールしたタブレット端末を宿泊施設のフロントに設置するだけで、遠隔地で待機しているコンシェルジュによるチェックインをはじめとしたフロント業務を提供することが可能。それらの対応は全てビデオ通話で行われる。

【こちらも】法施行後の民泊、宿泊日数は東京、宿泊者数は北海道がトップ 観光庁発表

 さらに「LiveFrontDesk」が持つ機能を活用すれば、1カ所から複数拠点のフロント業務に対応できるようになり、拠点毎にスタッフを配置する必要がなくなる。つまりフロント業務を担当するスタッフを1つの拠点に集め、「LiveFrontDesk」をインストールしたタブレットを各宿泊施設に設置しておけば、夜間や早朝といった人員が手薄になる時間帯をカバーできるだけでなく、24時間365日の無人化体制を簡便に実現できるということだ。

 その結果、宿泊施設の経営者にとっては頭痛の種であった人件費を、サービスの質を落とすことなく抑えることも可能になる。また「LiveFrontDesk」はコンシェルジュサービスも提供しており、フロント業務のアウトソースを依頼することも可能だ。日中は宿泊施設内のスタッフが顧客対応を担当し、夜間や早朝の対応は「LiveFrontDesk」のコンシェルジュが担当するといった使い方や、施設のフロント業務を丸ごと委託するといった使い方にも対応している。

 コンシェルジュには外国語スキルを持った人員が集められており、フロント業務を委託する際は、英語・中国語・韓国語・日本語の最大4言語の中から必要な言語のみを選択できるため無駄な費用が発生することはない。またサービスのオプションとして、システムの導入・設置支援やレポーティング、遠隔監視や接客シナリオの策定といった、長期的な運用をサポートする体制も提供する。

 2020年に開催される東京オリンピックによるインバウンド需要を狙う民泊オーナーや、宿泊施設の経営者が抱える問題の一部は、「LiveFrontDesk」が提供するサービス群を導入することで解決するものも多い。宿泊業界が抱えるニーズにマッチしたソリューションと言えるだろう。

関連キーワード

関連記事