「この○○がすごい」ラノベとミステリー、2018年の大賞獲得作品は?

2018年11月27日 21:19

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 雑誌「このマンガがすごい!」を出版する宝島社だが、実は他にも「この○○がすごい!」シリーズを発表している。こちらでは2018年に大賞を獲得した、「このミステリーがすごい!」と「このライトノベルがすごい!」それぞれの作品を紹介したい。

■マンガだけではない宝島社の「この○○がすごい!」とは?

 毎年さまざまな業界から注目を集まる『このマンガがすごい!』だが、宝島社が発行する一連の「この○○がすごい!」シリーズ、さきがけとなったのは『このミステリーがすごい!』だ。略称は『このミス』と呼ばれ、元はマンガ、ライトノベル、ラブストーリー、そしてミステリーの4つを称して「宝島4大大賞」であった。

 ※『日本ラブストーリー』大賞はその後『日本ラブストーリー&エンターテインメント』大賞となるも、大賞該当作がなかった2015年以降は募集されていない。

■『このミステリーがすごい!』大賞

 第17回『このミステリーがすごい!』大賞に選ばれたのは、倉井眉介(くらい まゆすけ)氏のサイコ・スリラー『怪物の木こり』。449作品の応募から選ばれた本作には、大賞賞金1,200万円と2019年内刊行(予定)が授与。優秀賞には井上ねこ氏の『殺戮図式』が選ばれ、こちらも受賞作の2019年内刊行予定とともに優秀賞金200万円が授与される。

 また2019年からは、「U-NEXT・カンテレ賞」が新設予定だったが、登美丘丈(とみおか じょう)氏が描く裏社会の復讐劇『その男、女衒』が「サプライズ賞」として連続ドラマ化(予定)が決まった。

 30周年の節目を迎えることとなったミステリー&エンターテインメントランキング本『このミステリーがすごい!2019年版』は、12月11日に発売。2018年の国内&海外新作ミステリー小説ランキング・ベスト20などが掲載される。

■『このライトノベルがすごい!』大賞

 11月24日に『このライトノベルがすごい!2019』が発売された。こちらは『このミス』と違い、『このマンガ』同様に現在発売中の作品から選出される大賞だ。

 「文庫本部門」の「総合」と「新作」2部門で1位を獲得したのが、電撃文庫(KADOKAWA)から発行されている瘤久保慎司(こぶくぼ しんじ)氏の『錆び喰いビスコ』。本作は第24回電撃小説大賞において銀賞に選ばれており、第1巻が2018年3月に発売され、第3巻は2019年1月に発売予定だ。「単行本・ノベルス部門」ではTOブックスから発行の香月美夜氏による『本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~』が2年連続で1位を獲得した。

 各界のマンガ好きが選んだ、その年の"すごいマンガランキング"が掲載された『このマンガがすごい!2019』は、12月11日に発売される。(記事:高塔・記事一覧を見る

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