地震体験VRで耐震性能を体験できる企画展示 日建設計が開催

2018年11月21日 19:01

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(画像: ジオクリエイツの発表資料より)

(画像: ジオクリエイツの発表資料より)[写真拡大]

 日建設計(東京都千代田区)が、エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示において、これまでにない地震体験VRを特別展示する。地震体験VRは、建築VRを展開するジオクリエイツ(東京都港区)と共同開発した。

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 地震体験VRは、日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示「STRACTS(STRUCTURE+ACT⊃CONNECTION)」の中の特別展示。本企画において日建設計では、構造グループの技術・サービス・創造性を身近なものとして体験してもらうことを期待する。なかでも地震体験VRでは、同社が持つ耐震性能という高い技術力を実際に体験することができる目玉企画であるといえるだろう。Youtube上ではプロモーション動画も公開されている。(プロモーション動画:https://youtu.be/umfI4Hz6oHI)

 耐震性能は、実際に体験してみないとその安心感を実感することは難しい。地震体験VRは、実体験に近い体験を通じてその性能を体で感じることができる。クライアントと設計者でその性能を共有することも可能だ。地震の種類や耐震・制振・免震といった構造形式によって異なる建物の揺れを体感することもできる。地震大国日本において、信頼性の高い耐震性能を実現することは必要不可欠であり、こうした体験を現実に近い形で評価できる意義は大きいといえるだろう。

 地震体験VRを共同開発したジオクリエイツは、VRによる建築設計ツールの開発に強みを持つ。「すべての人に最高の空間体験を!」をモットーにVRなどを使ったデジタルコンテンツの企画や立案、開発などを提供してきた。VRによるリアリティのある空間体験をより現実体験に近づけるために、現地でのユーザ視線や脳波を測定するなどその実力は折り紙つきだ。建築デザインVR用のSaaSサービスを開始するなど、この領域における同社の存在感は小さくないといえるだろう。

 地震体験VRの特別展示期間は、11月26日から12月7日、各日10:00から16:00となり、会場は日建設計東京ビル1階ギャラリーで行われる。(記事:香川大輔・記事一覧を見る

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