関連記事
- ホーム
- > ベンチャー・中小企業
- > 出資・買収
- > 記事
名古屋テレビ放送(メ~テレ)の100%子会社である投資会社名古屋テレビ・ベンチャーズは、AIによる無人撮影カメラを開発したイスラエルの会社「Pixellot (ピクセロット社)」に出資した。同じく投資事業を行う朝日グループのABCドリームベンチャーズ、朝日メディアラボベンチャーズとの合同出資となる。
【こちらも】NTT東日本ら、AIカメラ活用した万引き防止サービス「AIガードマン」開始
ピクセロット社が開発したカメラ「ピクセロット」は、高度な映像分析アルゴリズムを搭載し、今まで人が行っていたカメラ撮影やハイライト作成、CM挿入、データ分析までを全自動化する無人のAIカメラだ。スタジアムに設置するだけで、オートプロダクション機能により、人が撮影をしているような自然なカメラワークを実現している。また、独自のスティッチング技術でパノラマ映像が撮影でき、パーソナルビデオ機能で特定の選手のみをフォローすることも可能。高度なビデオ解析アルゴリズムはブレイクポイントを探知して、自動でCMを挿入する事も可能とする。さらに、データ分析用の素材としても活用できる。
ピクセロットの導入により、撮影コストは約10分の1まで大幅にカットすることができるという。対応スポーツは、サッカー、バスケットボール、ラグビー、アメフト、バレーボールなど12競技としているが、今後はその領域も増えていくだろう。
ピクセロットは、すでに世界各国で販売されており、日本では、スターコミュニケーションズを介して、2月から販売されているが、今回の出資により、その利便性もよりの認識されそうだ。単純にコストダウンした撮影を行うだけではなく、データを活かして、チームの試合分析用の映像として使用できるほか、専用アプリによる会員向けコンテンツ配信などを行えば、見逃した・見たい部分だけを自由に選択して視聴できるといった、新しいサービス提供も可能になる。
朝日グループにとって、今回は初のイスラエルスタートアップへの投資となり、イスラエルに加えて、ヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、中国ですでに高い実績を持つピクセロット社のメディアパワーを活用した市場拡大が期待できる。また、ピクセロット社にとっても、日本から投資を受けるのは今回が初といい、新しい日本市場の数百万人の視聴者を獲得できるメリットがある。
カメラやテレビ中継にもAIの波が押し寄せている。スポーツ中継に革命が起きるか、ぜひ期待したい。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 「スポーツブル」運営の運動通信社、電通などから7.4億円調達
8/ 6 20:31
- Revive、1.2億円調達 トップアスリートと交流できる「vibes.」リリースへ
6/19 08:38
- 美容師アプリ「LiME」運営のLiMe、@cosme運営会社から2.2億円調達 3/28 15:48
- スペースリンク、1.3億円新たに調達 「グリーンキャパシタ」の量産加速へ
2/25 17:49
- ボイスメディアのVoicy、約7億円調達 技術や開発、コンテンツを強化へ
2/18 21:34
広告
広告