米ロケットラボが商用小型ロケット打ち上げ 小型衛星の軌道投入に成功

2018年11月14日 11:35

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 米宇宙ベンチャー企業ロケットラボは11日、小型ロケットをニュージーランドから打ち上げた。同社による商業利用としての最初の打ち上げとなり、搭載した小型衛星の軌道投入にも成功した。

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■南半球で初めて打ち上げに成功した民間企業

 ニュージーランド出身のピーター・ベック氏によって2006年に創設されたロケットラボは、ニュージーランドにも拠点を置いており、南半球の民間企業としては初めて宇宙への到達を成功させている。2009年に打ち上げられた、マオリ語で「宇宙」を意味する弾道ロケットĀtea-1が、最初の打ち上げとなる。

 その後ロケットラボは、炭素繊維強化プラスチック製の小型ロケット「エレクトロン」を開発。150キログラムまで積載でき、高度500キロメートルの太陽同期軌道に小型衛星を運ぶことが可能だ。エンジンの大部分を3Dプリンターで製作するなどコスト削減に成功、1回の打ち上げ当たり500万ドル以下に抑えられるという。

 エレクトロンはこれまで2回の試験打ち上げが行われており、2017年の打ち上げは失敗に終わったものの、2018年1月にはニュージーランドのマヒア半島からテスト飛行に成功し、衛星も軌道に投入した。

■初の商用飛行では高校生らによる小型衛星も搭載

 今回は、ロケットラボによる初めての商用飛行となり、7機の小型衛星が搭載された。飛行計画は当初4月に計画されたものの、度重なる延期に見舞われた。「さあ、ビジネスの時だ(It’s Business Time)」とミッションを命名、依頼を受けて搭載した小型衛星を、太陽同期軌道まで運んだ。

 米スパイアグローバルや、豪フリートスペーステクノロジーといった企業が提供した小型衛星を運搬。中には米カリフォルニア州の高校生らによって企画された小型衛星も搭載する。

 ベック氏は、「宇宙にアクセス可能な新しい時代の到来だ」とコメントを残した。将来的にはエレクトロンを2週間に1度のペースで打ち上げることを目指しており、12月に次回の打ち上げを実施するとしている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

関連キーワードロケット3Dプリンター炭素繊維強化プラスチック

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