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愛知県小牧市の民家を直撃した石、「隕石」と判明 国立科学博物館が調査
愛知県小牧市で、9月下旬に民家の屋根を壊した石が「隕石」であると15日に国立科学博物館の調査でわかった。
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鑑定した同博物館理工学研究部の米田成一理化学グループ長によると、いくつか発見された石のうち、隣家で見つかった石が本体と考えられ、その大きさは、縦約10センチ、横約8センチ、厚さ約4センチ、重さ約550グラムであった。宇宙から来たことを示す放射線が検出されたことから、約46億年前にできた隕石と判断された。鉄やニッケルを含んでおり、磁石を近づけるとくっついて持ち上がる反応を示した。
9月26日午後10時半ごろ、民家で「ぐわーん」という大きな音とともに、家が大きく揺れ、屋根の一部に穴が空いたという。住民の女性は「体に響くような低い音だった。揺れは一瞬で収まったが、家の中の空気が揺れるような感じだった」と話した。その夜は雨が降っており、住民の人は、隣りの家の雨戸が落ちたのか、と思っていたらしい。ところが翌日に、屋根にはえぐり取られた跡のような穴があり、庭などに石を発見したため、同博物館に調査を依頼したとのこと。幸いにも怪我人はいなかった。
今回の隕石は表面が焦げたようになっており、石の微粒子の成分から、球粒隕石(炭素質コンドライト)であることがわかった。炭素質コンドライトとは、直径1mm弱のケイ酸塩鉱物を主成分とした球粒を含む石質隕石のうち、いろいろな化合物や有機物の形で炭素原子を含むものをいう。隕石のうち、約95%が石質隕石である。これは初期の原始太陽系の中で、加熱されて溶融したケイ酸塩が速やかに冷却されて形成されたと考えられている。
同博物館は、今回の隕石は、落下から日にちが経っていない貴重な隕石だとし、今後更に詳しい成分の調査などを行う予定でいるようだ。
隕石は、発見場所から「小牧隕石」と命名され、国際隕石学会に登録申請するとのこと。同博物館によると、登録が認められれば、日本では今回で52番目の隕石登録となる。
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