JR東海、金山駅の東海道本線ホームに可動柵設置 異なる車種・ドア位置に対応

2018年10月12日 21:49

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可動柵のイメージ、試作機の様子。(画像: JR東海の発表資料より)

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●JR東海道本線金山駅に ホーム可動柵を設置へ

 鉄道を安全に利用することができるようにJR各社が対策に乗り出す中、JR東海は、金山駅の東海道本線ホームに可動柵を設置することを発表した。

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 JR東海では、2018年1月から金山駅の東海道本線上りホームに試作機を設置して実証実験を行ってきた。今回、実証実験が完了し、設置に向けての準備が整ったことから、今後順次工事を始めていき、2021年3月に上りホーム、同年12月に下りホームの予定で可動柵を設置する。事業にかかる設備投資費用は20億円を見込んでいる。

●JR東海屈指の混雑駅

 金山駅は、JR東海の東海道本線と中央本線に加え、名鉄と名古屋市営地下鉄が乗り入れている総合駅で、名古屋駅と並んでJR東海屈指の混雑駅だ。さらに東海道本線用のホームは1面しかなく、1つのホームに上下の列車が到着をすることからラッシュ時は非常に混雑し、ホーム上の危険性がかつてから指摘されていた。ホーム可動柵の設置に伴い、安全な乗り降りへの期待が高まる。

●東海道新幹線では100%の設置率

 安全な乗り降りを助けるホーム可動柵は、多くの鉄道事業者で導入が始まっている。東海道新幹線ではすべての駅に設置されている一方で、在来線への普及率はそこまで高まっていないのが現状である。関東圏の大手私鉄でも導入されているが、それはある条件を満たすことができたからである。

●ホーム可動柵の設置を妨げる要因

 ホーム可動柵の導入を妨げている1つの要因に各車両に設けられているドアの位置がある。鉄道車両には乗り降りをするためのドアが設置されているが、この数は車両によって異なり、車両の形式によっても付いている位置が違う。

 新幹線のように走行している車両の規格や編成が統一されていれば、柵を設置する場所が一定になるためホーム可動柵を設置しやすくなる。在来線でホーム可動柵の導入が進まないのは、いろいろな車両が走行しているためドアの位置が一定ではなく、列車が停止した時にずれてしまう可能性があるからだ。

 今回金山駅の東海道線ホームに導入されるホーム可動柵は、こういった異なる車種やドア位置に対応したものだ。具体的には、快速と普通車両に使用している4・6・8両編成のドア位置に対応可能とするため、左右に開閉する扉は、在来線のタイプでは最大級となる4m強の開口幅を持つ。列車の編成車両や停止位置はセンサによって自動的に検知し、車両のドアに合う稼働柵を開く。また、ホーム上の狭い場所でも通行できるようにするため、戸袋部分は250mmと薄型化を図っている。

 実験では、センサの検知機能や可動柵の動作状況、耐久性などが確認できたことから、今回の導入決定へと至ったという。

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