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大相撲、史上最重量力士の大露羅が引退
21日、大相撲西序二段12枚目の大相撲史上最重量力士・大露羅(山響部屋)が今場所限りの引退を表明した。大露羅は35歳で、今場所前の検査では体重292.6キロあり自身の持つ最重量記録を更新していた。これまでの最重量力士は元大関・小錦の285キロであったが、昨年夏に自身が更新していた。
大露羅は2000年、史上初のロシア出身力士として17歳で初土俵。最高位でも幕下、それも数場所のみだったが、それでも19年間もの長い間、日本で相撲を取り続けていた。大きな身体を活かして相手が攻め疲れるのを待つ取り口が主体であったが、自ら体重を活かせる動きまでは十分にできなかったと言える。今場所も0勝6敗と振るわなかったが、最後の取り組みは寄り切りの勝利で締めくくった。
大露羅は故・北の湖親方にスカウトされ、長い間、その付き人を努め続けた。北の湖親方は2015年11月に62歳で亡くなったが、その1年前、大露羅は親方の65歳の定年までは現役で頑張ると約束していた。オヤジとして慕っていた北の湖親方が生きていれば65歳を今年の5月に迎えており、約束を果たしての引退の決断でもあった。「相撲界にいられたのは北の湖親方のおかげ」と言う大露羅は、母国ロシアで第2の人生を迎えることにしている。
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