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ソニー・ミュージック、J.S.バッハの著作権保有と主張
ミュージシャンのJames Rhodes氏がJ.S.バッハのパルティータ1番の一部を自ら演奏し、動画をFacebookで公開したところ、Sony Music Entertainment(SME)が著作権侵害を主張して動画の一部がミュートされる問題が発生したそうだ(Ars Technicaの記事、EFFの記事、Rhodes氏のツイート)。
動画は1分11秒の短いものだが、SMEはそのうち47秒分の音声が同社の保有しているものと一致すると主張。バッハは1750年に死去しているので、楽曲自体はパブリックドメインだ。録音物に関してはSMEが著作権を保有している可能性もあるが、この動画はRhodes氏が自ら演奏したものであり、当然SMEに権利はない。
Rhodes氏は自身の演奏による音声であり、すべての権利は自分が保有していると反論したが、SMEは却下。Sonyのクラシックや広報の責任者に電子メールで連絡し、この問題を報告したRhodes氏のツイートが数千回リツイート/いいねされたのち、ようやくミュートは解除されたとのこと。
著作権侵害の検出は自動化されているため誤検出はよくあることだが、本件では動画を人の目で確認すれば誤検出だとわかるはずであり、反論に対する検証が正しく行われていないようにみえる。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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