ドローンで送電線点検、国が環境整備へ

2018年8月20日 21:27

小

中

大

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

経済産業省と国土交通省は送電線や鉄塔の点検にドローンを用いる環境の整備に取り掛かる。各企業の持つノウハウを結集してドローンを送電線点検に利用するための研究会を発足させた。

経済産業省と国土交通省は送電線や鉄塔の点検にドローンを用いる環境の整備に取り掛かる。各企業の持つノウハウを結集してドローンを送電線点検に利用するための研究会を発足させた。[写真拡大]

写真の拡大

 進化し続けるドローン技術は意外なところにも応用されているようだ。経済産業省と国土交通省は送電線や鉄塔の点検にドローンを用いる環境の整備に取り掛かる。今のところ送電線点検にドローンを用いることにはいくつかの課題があるが、経済産業省が開催する研究会などにおいて解決策を模索することになる。

【こちらも】高所の送電線点検にドローンを起用、東京電力

 現在各電力会社が所有する送電線や鉄塔の点検は、今のところ作業員が実際に登って行っている。しかし作業員が登ること自体危険が伴うこと、目視では確認しきれないことなど課題は少なくない。加えて近年多発する自然災害などの際には作業員が立ち入ることすら危険な状態が生じ得る。そのようなケースでは送電線や鉄塔の点検・修復が行えずにライフラインの普及が大幅に遅れることも想定される。そうした事態を避けるため、国が各企業の持つノウハウを結集してドローンを送電線点検に利用するための研究会を発足させたのだ。

 送電線や鉄塔の点検にドローンを用いることには多くのメリットがある。まず作業員の安全が守られることだ。鉄塔に登らずに点検作業を行えるため、鉄塔に登るリスクから守られる。さらに目視では確認できなかった部分を撮影して修理の必要性の有無を判断できることも大きな利点だ。これまでは風の影響などによりドローンの撮影した写真が不鮮明であるなどの問題も出ていたが、関西電力<9503>の協力のもと行われた実験ではセンサーを用いて送電線との距離を保ちつつ写真を撮影することでより鮮明な映像を取ることが可能であることが実証された。

 今後国としては、大手電力会社を含め企業の持つ技術をドローンの開発会社と共有することにより官民一体となったドローンによる送電線・鉄塔の点検のための環境整備を行っていきたいところだ。ただしドローンによって点検が行えても、損傷があった場合に修復するのはやはり人の手になる。今後は大規模な自然災害などに備えて、ドローンを含め機械による修復についても検討が必要だろう。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
ドローンで過疎地支援 民間参入促進へ
2017年度ドローンビジネス市場42%増。農業分野が牽引
【京都の電子部品メーカー4社の今期見通し】スマホ市場が伸び悩むなか着実に業績をあげる磐石な経営体質のヒミツとは
様々な分野、場面に「ドローン」、広がる商機
鳥獣害対策にドローン活用 ヒトと野生生物の共生目指す

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワードドローン関西電力経済産業省国土交通省

広告

広告

写真で見るニュース

  • PASSION DIAMONDの取り扱い商品例。(画像:D.Tech発表資料より)
  • コンチネンタルタイヤのアプリと連動する新タイヤ(画像:Continental AG発表資料より)
  • カローラ スポーツ HYBRID G“Z”(2WD)、カローラ ツーリング HYBRID W×B(2WD)、カローラ HYBRID W×B(左から、いずれもオプション装着車)(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • AI搭載の小型汎用ロボット「ZUKKU」を活用した健康増進プログラムのイメージ。(画像: ハタプロ発表資料より)
  • 中性子星と発せられたパルサーの想像図 (c) B. Saxton (NRAO/AUI/NSF)
  • 第2ターミナルの内部。(画像: 中部国際空港の発表資料より)
  • ケニアでの実証実験に使われる産業用無人ヘリコプター「フェーザーR 
G2」(画像:ヤマハ発動機の発表資料より)
  • 季節に合わせたタイヤ選びが重要
 

広告

ピックアップ 注目ニュース