欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、引き続きトルコ情勢にらみ

2018年8月15日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、引き続きトルコ情勢にらみ
15日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。ユーロ・ドルの弱含みが続くなか、ドル選好地合いに振れやすい見通し。ただ、今晩発表となる米国の経済指標は前回からの鈍化が予想されるほか、トルコ情勢への警戒も根強く、ドルの上昇は小幅にとどまりそうだ。

トルコリラ安をきっかけにユーロ圏の金融資産悪化への懸念が強まり、ユーロ・ドルの下落基調が続いている。本日のアジア市場では1.1310ドル台まで売られ、1年超ぶりの安値をつけた。前日イタリアで発生した高速道路の崩落事故で、同国の財政規律問題への影響が指摘されていることも、ユーロ売り要因とみられる。市場では、ユーロ・ドルが1.15ドルを下回る水準ではユーロ売りが続くとの見方が広がり、その分ドル買いが見込まれる。トルコリラ・円が目先も17円台を維持できればクロス円で円売り基調が鮮明となり、ドル・円は111円台で下値の堅い値動きとなりそうだ。

ただ、今晩発表される米国の7月小売売上高など複数の経済指標は、前回を下回る見通し。予想を大きく下振れなければ連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ方針への影響は軽微とみられるものの、ドル・円を111円台後半に押し上げる材料は乏しい。一方、トルコと米国の関係も引き続き注視される。エルドアン大統領は制裁関税への報復として米国製品の不買運動を呼び掛けるなど譲らず、米トランプ政権がさらに強硬姿勢を打ち出せばリラ売り再開となろう。一方で、ドイツをはじめユーロ圏がトルコに接近。連携を強めればリラ売りを弱める可能性もあり、関連の政治ニュースが材料視されよう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、6月:+2.4%)
・17:30 英・7月生産者物価指数・産出(前年比予想:+3.0%、6月:+3.1%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-3.0%)
・21:30 米・7月小売売上高(前月比予想:+0.1%、6月:+0.5%)
・21:30 米・8月NY連銀製造業景気指数(予想:20.0、7月:22.6)
・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率:+2.4%、1-3月期:+0.4%)
・22:15 米・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、6月:+0.6%)
・22:15 米・7月設備稼働率(予想:78.2%、6月:78.0%)
・23:00 米・8月NAHB住宅市場指数(予想:67、7月:68)
・23:00 米・6月企業在庫(前月比予想:+0.1%、5月:+0.4%)
・05:00 米・6月対米証券投資収支(5月:ネット長期有価証券+456億ドル)《FA》

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