ティムコは下値固め完了、18年11月期黒字化予想で低PBRも見直し

2018年8月14日 06:58

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期は黒字化予想で収益改善が期待される。株価は乱高下の展開だったが、下値固め完了感を強めている。低PBRも見直して反発を期待したい。

■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売

 フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。17年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が31%、アウトドア事業が68%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。

 基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。

■18年11月期黒字化予想で収益改善期待

 18年11月期の非連結業績予想(7月10日に売上高を減額、利益を増額)は、売上高が17年11月期比4.9%増の30億22百万円、営業利益が49百万円の黒字(17年11月期は19百万円の赤字)、経常利益が50百万円の黒字(同16百万円の赤字)、純利益が34百万円の黒字(同23百万円の赤字)としている。配当予想は17年11月期と同額の年間12円(期末一括)で、予想配当性向は87.4%である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比7.7%増の15億78百万円、営業利益が61百万円(前年同期は8百万円)、経常利益が65百万円(同9百万円)、純利益が46百万円(同9百万円)だった。アウトドア事業が牽引して大幅増益だった。

 フィッシング事業は売上高が5.1%増の5億41百万円で営業利益が15.8%増の86百万円だった。フライ用品は市場低迷の影響で苦戦したが、ルアー用品が新製品投入効果などで堅調だった。また値下げ販売で売上総利益率が低下したが、経費削減で吸収した。

 アウトドア事業は売上高が9.2%増の10億21百万円で営業利益が86.5%増の91百万円だった。秋冬シーズンの低温傾向でジャケットなどの防寒重衣料が好調だった。売上総利益率の向上も寄与した。

 通期ベースでも、フィッシング事業においてはブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業においてはアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化や直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。収益改善が期待される。

■株主優待制度は毎年11月末に実施

 株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。

■株価は下値固め完了、低PBRも見直して反発期待

 株価は第2四半期決算発表を機に急騰・急落して乱高下の形となったが、その後は600円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。

 8月13日の終値は595円、今期予想PER(会社予想EPS13円73銭で算出)は約43倍、今期予想配当利回り(会社予想年間12円で算出)は約2.0%、前期実績PBR(前期実績BPS1947円54銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約20億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線が下値を支える形だ。低PBRも見直して反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【業績でみる株価】FCMは18年3月期大幅増収増益・増配予想で再増額の可能性(2018/02/20)
【株式評論家の視点】日本システム技術は第3四半期営業黒字転換、昨年9月の下値圏に届き値ごろ感(2018/02/08)
カチタスはニトリの家具・インテリア付き中古住宅の販売に期待感、2600円どころが下値圏(2018/02/13)
【編集長の視点】BEENOSは1Q流通総額の高進捗率を手掛かりに売られ過ぎの訂正買いが拡大し続急伸(2018/02/19)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事