映画『顔たち、ところどころ』、街にアートを残す旅を描くドキュメンタリー

2018年8月7日 10:25

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記事提供元:ファッションプレス

 映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家・アーティストのJRのドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』が、2018年9月15日(土)より全国で順次公開される。

■ヌーヴェルヴァーグの祖母×新時代ストリートアートの先駆者

■年の差54歳、フランスの田舎街を巡る二人がアートを残す旅

 「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆けであり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞を受賞した映画監督アニエス・ヴァルダと、大都市から紛争地帯まで、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られる写真家でアーティストのJR。

 本作は、そんな二人がフランスの田舎町を旅しながら、人々と作品を共に作り、そして街に残していくというロードムービースタイルのドキュメンタリー映画。第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワードのドキュメンタリー部門を受賞するなど、各国の映画祭を席巻した作品だ。

■旅の条件は、“計画しないこと”。

 プリンターも備えたJRのスタジオ付きトラックとともに、フランスの村々を巡り始める二人。そこにいたのは、炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、100歳になるJRの祖母など、それぞれに様々なバックグラウンドを持つ人々だった。

 ルーブル美術館を訪れた際には、車椅子に乗るアニエスを押しながら館内を駆け巡り、ジャン=リュック・ゴダールが映画『はなればなれに』の作中で作った“最短見学記録”を更新。時に険悪になりながも、二人は様々な人々との心温まる交流を経験しながら旅を進めていく。

■作品情報

 映画『顔たち、ところどころ』公開日:2018年9月15日(土) シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国で順次公開監督・脚本・ナレーション:アニエス・ヴァルダ、JR出演:アニエス・ヴァルダ、JR音楽:マチュー・シェディッド(-M-)

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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