27日の米国市場ダイジェスト:NYダウは76.01ドル安、複数の主要企業決算が相場の重し

2018年7月30日 07:51

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記事提供元:フィスコ


*07:51JST 27日の米国市場ダイジェスト:NYダウは76.01ドル安、複数の主要企業決算が相場の重し
■NY株式:NYダウは76.01ドル安、複数の主要企業決算が相場の重し

27日の米国株式相場は下落。ダウ平均は76.01ドル安の25451.06、ナスダックは114.77ポイント安の7737.42で取引を終了した。寄付き後は、4-6月期GDP速報値が予想に概ね一致したほか、ネット小売のアマゾン(AMZN)の好決算を受けて、買いが先行したものの、複数の主要企業決算が嫌気され、下落に転じた。セクター別では、電気通信サービスや自動車・自動車部品が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。
半導体のインテル(INTC)は、新たな半導体技術を搭載した新製品の発売遅延を発表し、大幅下落。SNSのツイッター(TWTR)は、決算で不正アカウント対策を進めた結果、アクティブユーザー数が大きく減少したことが嫌気され急落。メディアのCBS(CBS)は、CEOがセクハラ疑惑で調査を受けていることが報じられ、軟調推移。石油大手のエクソン・モービル(XOM)は決算内容が予想を下振れ、売られた。一方で、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、決算内容が好感され、上昇。アマゾンは、クラウド事業が大幅増収となり過去最高益を達成し、買われた。
金融危機を前にサブプライム住宅ローンの崩壊を予見したスティーブ・アイズマン氏が、電気自動車のテスラ(TSLA)が来年に競争激化に直面するほか、幹部の離職率の高さを理由に空売りしていることがわかった。

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■NY為替:ドル売り・円買いに拍車

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円25銭まで上昇後、110円80銭まで反落し110円99銭で引けた。米4−6月期国内総生産(GDP)の成長率が2014年7−9月期以来で最高となったため、一時ドル買いが強まったものの、強い結果はすでに織り込み済みであったほか、コアPCEが予想を下回ったため米債利回りの低下に伴い、ドル売り・円買いに拍車がかかった。ユーロ・ドルは、1.1621ドルまで下落後、1.1664ドルまで上昇して1.1659ドルで引けた。ユーロ・円は、129円13銭から129円47銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3084ドルから1.3131ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9978フランから0.9935フランまで下落した。


■NY原油:反落で68.69ドル、供給不安後退で利食い売りが増える

27日のNY原油先物9月限は反落(NYMEX原油9月限終値:68.69 ↓0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比−0.92ドルの68.69ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時68.26ドルまで売られた。サウジアラビアが紅海経由の原油輸出を一時停止していること、米原油在庫の減少、米欧間の貿易摩擦懸念の後退は支援材料だが、米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は先週との比較で増加したことから、供給不安は後退し、利食い目的とみられる売りが広がった。米国株の下落も原油先物の上値を抑える一因となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.06ドル +0.12ドル(+0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.05ドル +0.06ドル(+0.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)237.64ドル +0.53ドル(+0.22%)
インテル(INTC) 47.68ドル -4.48ドル(-8.59%)
アップル(AAPL) 190.98ドル -3.23ドル(-1.66%)
アルファベット(GOOG) 1238.50ドル -29.83ドル(-2.35%)
フェイスブック(FB) 174.89ドル -1.37ドル(-0.78%)
キャタピラー(CAT) 142.56ドル -0.02ドル(-0.01%)
アルコア(AA) 43.22ドル +0.40ドル(+0.93%)
ウォルマート(WMT) 88.13ドル -0.10ドル(-0.11%)
スプリント(S) 5.49ドル +0.01ドル(+0.18%)《HT》

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