連続テレビ小説「半分、青い」に「ものづくり」起業家2人が協力

2018年7月20日 21:32

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バルミューダの製品と寺尾玄社長。(画像: バルミューダ)

バルミューダの製品と寺尾玄社長。(画像: バルミューダ)[写真拡大]

  • 八木啓太社長。(画像: ビーサイズ)

 NHKは19日、現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い」の原案や考証に、革新的な家電製品で知られるバルミューダ(東京都武蔵野市)の寺尾玄社長と、「ひとりメーカー」の先駆けとして知られるビーサイズ(横浜市)の八木啓太社長が協力すると発表した。ドラマでは、主人公が七転び八起きの末、一大発明を成し遂げるが、寺尾社長はドラマの中に登場する製品の開発部分についての原案、八木社長は「ひとりメーカー」の考証に協力する。

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 寺尾社長はバンド活動などを経験した後、ものづくりの道を目指して独学や工場への飛び込みで設計、製造などの技術を習得。2003年、バルミューダデザイン(現バルミューダ)を設立した。

 「新しい考え方でこれまでになかった価値を持つ家電」を作ることを目指し、2010年、自然界の心地よい風を再現した扇風機「GreenFan」を発表。3万3,800円という扇風機としては高額の商品にもかかわらず、販売台数1万2,000台のヒット商品となった。

 八木社長は富士フイルムで医療機器の機械設計に携わりながらデザインを独学で学び、2011年、ビーサイズを一人で創業した。たった一人で製品の開発から生産、販売までを行い、世界で最も自然光に近いLEDデスクライト「STROKE」は国内外の多くのデザイン賞を受賞。創業の経緯や生産の過程などから元祖「ひとりメーカー」としても注目を集めた。

 「半分、青い」は連続テレビ小説98作目で、脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長の終わりから現代まで困難を乗り越えながら駆け抜け、一大発明を成し遂げるまでを描く。主演は永野芽郁さん。

 今回のドラマへの協力について、バルミューダ社は「寺尾がバルミューダを立ち上げてから経験した、ものづくりのエッセンスが劇中でどう描かれていくのかを見てほしい」とコメント。ビーサイズ社は「ひとりメーカーとしてモノづくりに関わる人々の物語を楽しんでほしい」としている。

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