木星で新たに12個の衛星見つかる 異なる動きの衛星も 米カーネギー研究所

2018年7月19日 17:26

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 16日、米のカーネギー研究所が、木星の衛星を新たに12個発見したと発表した。これにより木星は現時点で、全部で79個の衛星を持つことになる。また、新たに発見された12個の衛星のうち1個が、既存の衛星とは別の動きをする「奇妙な衛星」であるという。

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 木星の衛星で有名なイオやエウロパなどの「ガリレオ衛星」は、木星と同じ方向に回転する。今回発見された12個の衛星のうち2個は、ガリレオ衛星よりもさらに遠い位置にある衛星で、やはり同じ方向に周る順行衛星であり、木星を一周するのに1年かかる。その他の9個の衛星は、その更に遠い軌道の逆行衛星のグループで見つかった。これらは木星を一周するのに2年かかるという。

 カーネギー研究所を率いるスコット・S・シェパード氏は、奇妙な1個の衛星に関して、「他に知られていない軌道を持っており、直径が1キロメートル未満である可能性が高い」と説明している。これは今回見つかった2個の順行衛星よりも遠い上、軌道が傾いており、木星を一周するのに1年半かかる。また逆行衛星を横切る軌道をもっているため、他の衛星に正面衝突を起こす可能性もあるという。

 この衛星は、2個の順行衛星と同じ方向に公転するが、軌道は逆行衛星と重なるため、いわば逆走している状態である。とても不安定な状態にあり、衝突すれば他の衛星を巻き込んで、消滅してしまう恐れがあるのだ。このような衛星の配置は、遠い過去に大きな衛星などがぶつかり合って、今日我々が見るような衛星群となった可能性も考えられるという。

 今回の観察について、同研究所は南米チリのセロ・トトロ汎米天文台にある、口径4メートルのブランコ望遠鏡やハワイ島にあるすばる望遠鏡などを使用した。冥王星よりもはるかに遠く大きな惑星の観察を行っていたが、その一環として木星の衛星の観察も行い、2017年春に12個の衛星を発見した経緯がある。

 国際天文連合・小惑星センターのガレス・ウィリアムズ氏は「発見された物体が、実際に木星を周回するかを確認するのにいくつかの観察が必要だった。そのプロセスに1年かかった」と語っている。

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