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決済のイメージ。(画像: 発表資料より)[写真拡大]
富士通は12日、同社の手のひら静脈認証を用いたカードレス決済の実証実験が国内で初めて、ミニストップの一部店舗にて9月より開始されると発表。手ぶらでの買い物実現に向けたイオンクレジットサービスの取り組みに、富士通の生体認証技術が使われることになった。
【こちらも】富士通の「PalmSecure」販売数100万台突破 静脈認証センサーの利用拡大へ
サービス利用にあたっては事前に個人の静脈とイオンカードの情報登録を行う。そのうえでレジでの精算の際、まず生年月日を入力した後に手のひらをかざすとイオンカード情報が照会され、問題なければ決済が成立する。
これによりクレジットカードやスマートデバイスを財布、ポケットなどから取り出す手間がなくなり、利便性は向上する見込みだ。実証実験の対象となるのはイオングループの従業員となっており、その結果を踏まえて利用可能店舗を順次拡大していく予定。
手のひら静脈認証は、手のひらの内に複雑に配置された多くの血管を認証に活用することから高い本人特定能力を備える。1人1人パターンは異なり、また身体の内部の情報であるため偽造は困難だ。手の表面の汚れや汗、摩耗、乾燥といった外的要因の影響も受けづらい。
加えて本人拒否率は0.01%(リトライ1回)、他人受入率は0.00001%以下と高い認証精度を誇る。認証処理も速く、体感認証時間は1秒以下となっている。
手のひら静脈認証技術によるセンサー「PalmSecure」は、2004年に販売開始となって以来、銀行ATMやPCアクセス管理、入退室管理などに幅広く活用されており、累計販売台数は既に100万台を突破。世界約60カ国、7000万人以上の人々に利用されている。
今は従来のセキュリティ対策のみならず、カードレス化といった用途にも対応範囲を拡大中だ。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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