ジーフットが既存店・全店共にプラス 靴会社6月売上

2018年7月11日 21:55

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 靴の小売会社や卸売会社が6月の売上を発表し、ジーフットが約1年半ぶりに既存店・全店売上で前年同月比プラスとなったことが分かった。

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■東邦レマックはやや厳しい売上

 2日、靴専門の商社である東邦レマックが、6月の売上を発表した。6月の売上高は7億2,400万円で前年同月比93.3%だった。商品別では、婦人靴が4億6,400万円(前年同月比96.8%)、紳士靴が1億3,200万円(同82.2%)、ゴム・スニーカーその他が1億2,700万円(同93.8%)。

 今期(2018年1月~12月)の半分を終えて、累計売上高が50億800万円(前期比94.0%)となっている。当初予想では通期売上高が112億円(前期比97.9%)のため、やや厳しい状況と言えそうだ。

■ジーフットは既存店・全店売上が前期比プラスに

 10日、「アスビー」「グリーンボックス」「フェミニンカフェ」などを展開するジーフットが、6月の売上高速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が101.0%、全店売上高が101.7%。既存店・全店とも売上高が前年同月比プラスとなるのは、2016年10月(既存店売上:102.5%、全店売上:102.9%)以来で、もちろん今期(2018年3月~19年2月)も初めて。

 概況によると、土曜日が1日多かったことに加え、梅雨のタイミングに合わせて「月度の前半は耐水・防滑などの紳士機能ビジネスシューズやレイン関連商品、後半はサマーアイテムや紳士通気ビジネスシューズの販売が好調に推移」したとある。なお、大阪北部地震の被災した店舗は既存店対象から外しているものの、影響は軽微とのこと。6月の出店は2店、退店は1店で、店舗数は898店。

■アマガサは卸売と小売が不振

 10日、「ジェリービーンズ」「ソンシックトーキョー」など、婦人靴を中心に展開するアマガサが、6月の売上を発表した。売上高は4億3,800万円で前年同月比89.9%。内訳として、卸売事業が9,800万円(前年同月比:85.7%)、小売事業が2億8,000万円(同88.0%)、EC事業が5,900万円(同109.3%)となっている。

 EC事業は5月(売上5,900万円、前期比109.4%)に続いて前年同月比プラスとなったものの、卸売事業と小売事業のマイナスが大きく、全体でも前期比マイナスとなった。直近で売上が前期比プラスとなったのは、2016年2月(売上:4億6,000万円、前期比:106.0%)が最後。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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