概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日続伸、アジア市場が堅調な値動きを示す

2018年7月11日 12:01

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記事提供元:フィスコ


*12:01JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日続伸、アジア市場が堅調な値動きを示す
【ブラジル】ボベスパ指数 74862.38 -0.20%
休み明けとなる10日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比148.01ポイント安(-0.20%)の74862.38で取引を終えた。75895.19から74431.23まで上昇した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで下げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想が下方修正されたことが嫌気された。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、2018年の成長予想が前週の1.55%から1.53%まで引き下げられた。18年のインフレ予想は前週の4.03%から4.17%に引き上げられた。外部環境では、米中貿易戦争に対する警戒感が高まっていることが圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2365.17 -0.34%
10日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比8.00ポイント安(-0.34%)の2365.17で取引を終了した。2379.33から2359.16まで下落した。

中盤にプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。MICEX指数が取引中に一時過去最高値を更新しており、高値警戒感から終盤は利益確定売りに押された。一方、指数の下値は限定的。経済の安定成長観測が引き続き支援材料となった。また、欧州市場の上昇なども指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 36239.62 +0.85%
10日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比304.90ポイント高(+0.85%)の36239.62、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同94.35ポイント高(+0.87%)の10947.25で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。前日の欧米市場の上昇に加え、この日のアジア市場が堅調な値動きを示したことを受け、インド株にも買いが広がった。国内では、上場民営企業の業績改善などが好感された。

【中国本土】上海総合指数 2827.63 +0.44%
10日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.52ポイント高(+0.44%)の2827.63ポイントと3日続伸した。

人民元安の不安後退が買い安心感を誘う流れ。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に比べ元高方向に設定した。上海外国為替市場では、対米ドルの元相場が先月下旬レベルにまで戻している。中国景気の先行きも楽観。朝方発表された6月の中国物価統計では、企業活動環境の指標となる生産者物価指数(PPI)が前年同月比で4.7%上昇し、市場予想(4.5%)を上回る伸びとなったことが明らかにされた。《NH》

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