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中央銀行発行の仮想通貨は「破壊的な影響」をもたらし得る=欧州議会レポート【フィスコ・ビットコインニュース】
*11:37JST 中央銀行発行の仮想通貨は「破壊的な影響」をもたらし得る=欧州議会レポート【フィスコ・ビットコインニュース】
欧州議会の経済金融委員会が6月26日に報告書を公表し、中央銀行が発行する仮想通貨(CBDC)が金融システムに与える影響についての分析結果を示した。同報告書は、欧州議会に助言を行う独キール世界経済研究所のメンバーが執筆。CBDCが、既存の金融システムに破壊的な影響を与える可能性があると伝えている。
同報告書によると、CBDCの登場により市民がデジタル形式で自身の資金を管理できるようになることで、CBDCが資金の管理手段として主流な「銀行預金」に置き代わるという。商業銀行は、預金に代わって信頼できる資金調達手段を考え出す必要性に迫られ、金融システムの不安定性をもたらす原因となり得る準備銀行制度に代わる仕組みが構築されると説明する。「CBDCは必ずしも悪い変化をもたらすのではなく、より安定した金融システムの実現につながるかもしれない」と結論付けている。
3月には、欧州中央銀行(ECB)専務理事のブノワ・クーレ氏と国際決済銀行(BIS)の市場委員会委員長であるジャクリーン・ロー氏も同様に、CBDCが、市民が自己資金を管理する方法を大きく変え、銀行のビジネスモデルと金融の安定性の再構築をもたらすと語っている。CBDCの必要性について結論は出ていないとしつつも、キャッシュレス化が進むと、社会が民間企業発行の貨幣や特定の決済技術に依存する状況に対応するため、CBDC導入の検討に対する要請が高まるだろうと見解を示している。
EUはCBDCだけでなく、それを下支えするブロックチェーン技術についても、金融分野に関わらず幅広い領域で既存のビジネスモデルを革新し、公共及び民間セクターに利益をもたらすものと捉えている。
4月には、欧州委員会の副委員長であるアンドルス・アンシプ氏が、EU加盟国に対し、ブロックチェーン技術に注力していくことを呼び掛けたほか、23カ国の加盟による「欧州ブロックチェーンパートナーシップ」の設立に関する宣言が締結された。ブロックチェーン関連のプロジェクトに既に8000万ユーロ(約103億円)が投資され、2020年までに新たに3億ユーロ(約388億円)が投資される予定となっている。 域内におけるブロックチェーン技術の開発と普及が推し進められている。《MT》
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