スマホ動画、「タテ向き」視聴が増加中 音あり視聴は約6割 モバーシャル調べ

2018年7月1日 17:17

印刷

(c) 123rf

(c) 123rf[写真拡大]

 動画制作・動画マーケティングを支援するモバーシャルは、20代~50代の男女700名を対象に、スマートフォンの動画視聴実態やユーザーの嗜好について第5回目の調査を実施した。

【こちらも】スマホ動画アプリの利用者数が急拡大、「AbemaTV」や「Netflix」が躍進

 今回の調査結果では、スマホを「タテ向きのみ」にして動画視聴する人が32.6%という結果になり、2017年4月に実施された前回(23.1%)調査より9.5%も増加していた。20代の男女においては、「タテ向きのみ」にして動画視聴する人が約4割の39.2%を記録し、他の年代よりも「タテ向きのみ」で視聴する傾向が強いことが明らかになった。最近では「TopBuzz Video」など3分以内の動画を配信するアプリも数多く登場し、短い動画は検索しながらそのままタテ画面で見る人が多いようだ。

 また、Web動画を視聴するきっかけにおいて、SNSを経由して視聴する人が、2016年8月の前々回(11.2%)より約3倍増加(29.9%)しており、SNSをきっかけにWeb動画を視聴する傾向が高まっていることも分かった。

 Web動画を見るプラットフォームでは、「Twitter(2016年8月:11.2%→25.3%)」と「Instagram(2016年8月:6.0%→22.3%)」が大きく増加。近年、Twitter・Instagramは、動画機能の強化を加速しており、メディア各社も速報情報などの動画を数多く投稿している。この二つは、動画プラットフォームの一番人気「YouTube」を追い上げていることも判明した。

 最後に、スマートフォンでWeb動画を視聴するとき、「音あり」「音なし」で視聴するかと質問すると、63.7%の人が音をありの状態で動画を視聴していると回答。その背景には、スマートフォンとBluetooth接続することで、音楽や動画の音声をワイヤレスで楽しむことができるBluetoothイヤホンの普及が挙げられる。音なしで動画が視聴される傾向が強いとされるスマートフォンにおいても、音を意識して動画を作る必要があることが分かった。

 日進月歩し続けるスマートフォン業界だが、ユーザーの使い方も同様に変化し続けている。スマホ業界の人々はユーザーの一挙手一投足を注視することが求められる。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事