7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で4日ぶり反落、医薬関連に売り

2018年6月7日 16:51

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記事提供元:フィスコ


*16:51JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で4日ぶり反落、医薬関連に売り
7日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.68ポイント(0.18%)安の3109.50ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、5.97ポイント(0.18%)安の3256.82ポイントで取引を終えている。

指標発表前に買い手控え。あすから来週にかけ、5月の経済指標が集中して公表されることが気がかり材料となった(8日の貿易統計、9日の物価統計、14日の小売売上高や鉱工業生産など)。米中通商交渉の進展などを材料に朝方買われたものの、上値は重く、指数は引けにかけてマイナスに転じている。

業種別では、医薬関連が安い。上海復星医薬集団(600196/SH)が2.9%、北京同仁堂(600085/SH)が2.7%、康美薬業(600518/SH)が2.5%ずつ下落した。発電やガスの公益株、消費関連株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども値下がりしている。

半面、証券株はしっかり。興業証券(601377/SH)が4.3%、中信証券(600030/SH)が1.6%ずつ値を上げた。市場活性化の期待が強まっている。中国証券監督管理委員会は6日夜、中国預託証券(CDR)の発行・取引に関する規定を発表。同日付で実施した。銀行株や保険株、不動産株、鉄鋼株、石炭株なども物色されている。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.1%高と上昇した。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)安の309.76ポイント、深センB株指数が1.34ポイント(0.12%)高の1128.36ポイントで終了した。


【亜州IR】《FA》

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