日本初、買い物から再配達まで一つで完結するアプリ「ウケトル」

2018年5月24日 21:49

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アプリ使用のイメージ。(画像:UKETORU発表資料より)

アプリ使用のイメージ。(画像:UKETORU発表資料より)[写真拡大]

 ウケトル社の再配達問題解決アプリ「ウケトル」が、6月1日から「ORBISアプリ」と連携する。ORBISとは化粧品メーカーのオルビス社のことであり、ORBISアプリとはその通販サイトアプリなわけであるが、これによって、ウケトルは買い物から配達状況確認、再配達依頼までの一連の動作が自社アプリ内のみで解決する日本初のアプリになるという。

 そもそもウケトルと言うのは、ネット通販のアカウントを登録しておくことで、購入時に自動的に連動、品物の到着を教えてくれるアプリケーションである。簡単に配達状況を確認できるので、不在配達を防いだり、また再配達依頼もワンクリックで可能となっている。

 「発送通知」や「すぐそこ通知」などの機能により、リリースから10万ダウンロードを超えた時点で、再配達件数のうちの約2割において事前に不在配達を防ぐ成果を上げているという。

 さて、今回、大手化粧品メーカー・オルビスとの連携によって、オルビスのユーザーがその製品を購入するに際し、買い物がより便利になり、そして再配達をより削減することができると期待できる。

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 主な連携機能は、荷物状況通知(すぐそこ通知・不在通知)、ワンクリック再配達、荷物追跡(配送リスト)である。

 ウケトル社はもともと、年間1億3,700万個を出荷する荷主の宅配研究会から誕生したものである。その目的は、「宅配が、安定的供給と安定的価格が続けられるよう、健全な宅配事業者間の競争下で、事業者と荷主の健全なパートナーシップを築くために活動する」というもの。

 ウケトルは、今後とも宅配事業者やEC事業主などと積極的な連携を深め、物流の安定供給を目指すという。

 再配達の問題は日本の流通事情が抱える最大の構造的問題となって久しいが、これによって光が差すことを願いたい。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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