JR田町駅直結の複合施設が竣工、ホテルと商業施設は今秋開業へ

2018年5月2日 11:52

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「ムスブ田町」の外観(三井不動産発表資料より)

「ムスブ田町」の外観(三井不動産発表資料より)[写真拡大]

 東京都港区芝浦のJR田町駅東口再開発のうち、三井不動産と三菱地所が進めていた田町ステーションタワーSとプルマン東京田町が1日、竣工した。オフィスビルは順次開業し、商業施設と日本初出店となるプルマンブランドのホテルは今秋開業する。東京ガスが整備を進める田町ステーションタワーNは2020年春竣工の予定。

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 JR田町駅東口再開発は名称が「ムスブ田町」。JR田町駅東口に隣接する東京ガス所有地に田町ステーションタワーS、Nの2棟とプルマン東京田町を整備する。JR田町駅からムスブ田町を通過してみなとパーク芝浦や芝浦公園がある公共街区まで屋根付きデッキを設け、歩行者ネットワークを築く狙いもある。

 田町ステーションタワーSは地下2階、地上31階建て延べ約13万6,600平方メートルで、高さ約170メートル。東京を訪れた人を迎え入れるゲートをイメージしたデザインとし、1階から4階が店舗、6階から30階がオフィスになる。オフィスエントランスは3階に置く予定。

 オフィスは1フロア当たり約3,100平方メートルの広い空間を取った。非常用発電、スマートエネルギーセンターと連携し、災害時に共用部分、専有部分とも72時間電力供給が可能となる。店舗はスーパーのライフ、ドラッグストアのマツモトキヨシのほか、書店、コンビニエンスストア、飲食店など20店が予定されている。

 プルマン東京田町はヨーロッパを中心に展開するホテルチェーンの「アコーホテルズ」が運営する。建物は地下2階、地上9階建て延べ約1万3,400平方メートルで、143の客室を予定している。スカイバーやエグゼクティブラウンジも備えたハイクラスホテルとして、ビジネス、観光両面の需要に対応する。

 建設中の田町ステーションタワーNは地下2階、地上36階建て延べ約15万2,800平方メートルで、高さ約180メートル。1~2階に店舗、4~35階にオフィスが入る。2017年8月に工事を開始しており、屋根付きデッキとともに2020年春に完成する予定。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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