セブンイレブン、「セブンミール」の食材セットを全国展開へ 関東限定から拡大

2018年4月22日 08:00

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「食材キット」で提供されているメニュー例。(写真:セブン‐イレブン・ジャパン発表資料より)

「食材キット」で提供されているメニュー例。(写真:セブン‐イレブン・ジャパン発表資料より)[写真拡大]

 セブン‐イレブン・ジャパンは、食材お届けサービス「セブンミール」にて、現在関東エリア限定で展開している「食材セット」を、今秋より全国展開すると発表した。

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■「セブンミール」の「食材セット」とは

 「セブンミール」の「食材セット」は、主菜と副菜用食材が、約20分で作れるレシピ付きのキットになったもの。食材はセブンイレブンの専用工場であらかじめカットされ、下ごしらえもされているので、すぐ調理できる。素材ごとにパッケージしてあるため、後片付けにも時間がかからない。

 調味料は保存料や合成着色料を不使用としており、1回の食事で野菜を120g以上摂取できるなど、栄養や健康、食材の鮮度も気配りされている。現在は関東エリアの約7700店舗で展開しているが、今秋からは全国展開することとなる。

■店舗を受け取り拠点にできる「セブンミール」

 セブンイレブンの「セブンミール」は、弁当、生活雑貨、書籍などをネットや電話で注文の上、宅配してくれるサービスだ。店舗での受け取りも可能で、今までセブンイレブンに来店しなかった層の開拓も狙っている。

 「セブンミール」の中でも伸びが期待されているのが、「食材セット」のような食材配達のジャンルである。「食材セット」もネットで注文が可能で宅配をしてくれるが、店舗で受け取ることも可能。来店してもらうことで、ついで買いの機会が増えることも期待できるだろう。

■食材セット、料理キットのターゲット

 ところで、「セブンミール」の「食材セット」のような、調理キットを販売しているコンビニや業者は、セブンイレブンだけではない。ローソンフレッシュの「10分手料理キット」、生協のコープデリ「料理キット(そろってGood!)」などがある。他の業者だと、タイヘイ「ファミリーセット」のような老舗もあり、Oisixのように単品購入が可能な比較的新しいサービスも。価格やサービス内容は各社異なり、1日単位では申し込めないサービスもある。

 セブンミールでは今後「食材セット」に注力し、順次メニューを拡大・強化する方向だ。「食材セット」これまで、28日間毎日異なるメニューを1品提供する形式だったが、4月9日からは、この日替りメニューに加えて毎日選べる4メニューも開始。

 高齢化社会や女性の社会進出により社会環境が変化する中、こうした宅配のターゲットは仕事を持つ女性やシニア層であり、料理が面倒、調理や買い物をする時間がないという悩みを持つ人たちだ。特にシニア層は今後も増加し、需要が見込めるため、食材セット、料理キット配達はますます勢いを増していきそうだ。(記事:stellarlight・記事一覧を見る

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