概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、米株安などを警戒

2018年3月28日 10:31

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記事提供元:フィスコ


*10:31JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、米株安などを警戒
【ブラジル】ボベスパ指数 83808.05 -1.50%
27日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1279.81ポイント安(-1.50%)の83808.05で取引を終えた。85295.81から83542.05まで下落した。

前日の終値近辺でもみあった後は下げ幅をじりじりと拡大させた。米株安が警戒され、ブラジル株にも売り圧力が強まった。また、原油価格の下落なども資源セクターの足かせになった。国内では、景気の回復遅れ観測などが引き続き警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2240.85 -1.95%
27日のロシア株式市場は強含み。主要指標のMICEX指数は前日比21.65ポイント高(+0.97%)の2262.5で取引を終了した。2243.08から2271.62まで上昇した。

朝方は弱含みの展開もみられたが、その後は徐々に買い戻された。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが広がった。また、最近の下落で値ごろ感も強い。ほかに、米中の貿易摩擦の激化に対する懸念がやや後退していることが引き続き支援材料。一方、ロシア元スパイの暗殺未遂事件で米英との関係が悪化するとの懸念が引き続き指数の上値を押さえた。

【インド】SENSEX指数 33174.39 +0.33%
27日のインドSENSEX指数は続伸。前日比107.98ポイント高(+0.33%)の33174.39、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同53.50ポイント高(+0.53%)10184.15で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。前日の米株式市場の上昇に加え、この日のアジア市場が総じて堅調な値動きを示していることを受け、インド株にも買いが先行。また、米中の貿易摩擦の激化に対する懸念がやや後退していることも買い安心感を与えた。

【中国本土】上海総合指数 3166.65 +1.05%
27日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.93ポイント高(+1.05%)の3166.65ポイントと5日ぶりに反発した。

買い安心感が広がる流れ。米中の貿易摩擦を巡り、水面下での交渉がスタートしていると伝わるなか、両国の歩み寄りが期待された。人民元高の進行もプラス材料。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約2年7カ月ぶりの元高水準に設定した。《NH》

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