ロシアワールドカップでビデオ判定導入か

2018年3月9日 07:07

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■ビデオ判定導入へ

 国際サッカー評議会(IFAB)はロシアワールドカップでのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)=「ビデオ判定」の導入を全会一致で承認した。今後正式決定を経て、ロシアワールドカップでVARが導入される見通しとなった。

 これまでVARについては賛否両論があった。審判を欺くのも技術の内という意見があったり、試合の中断が長くなるという苦言もあり、反対派も多くいた。

 しかし、これによってレフェリーに対しての暴言が減る、正当なジャッジが下されることが多くなる、といったことが予想される。さらにVARが導入される場合、審判により明らかに偏ったジャッジがされることはなくなる上、故意に審判に対してファールだと訴えかける「シミュレーション」を行う選手もいなくなり、サッカーの質が上がることが期待される。

■現時点でのVARについて

 現在ブンデスリーガやセリエAなど、複数の海外リーグでVARが導入されている。VARは得点シーンやレッドカードが出された際など「試合を決定づける可能性がある場面」で使用される。IFABによると、そのジャッジ正確率は98.9%になるという。これにより「あのゴールはオフサイドだった」「PKになったシーンはファウルではなかった」という嘆きの声が少なくなることだろう。

 しかし課題もある。VAR自体の正確率は高いもののそれを使いこなせていないのが現状なのだ。結局ジャッジを下すのは主審であり、VARからのサインに気づかなければ意味がない。そして一番怖いのが、VARがあることによって主審が緊張感を持たずに試合をジャッジするということだ。

■ロシアワールドカップまでの課題

 ロシアワールドカップまで日がないため、普段ブンデスリーガやセリエAといったVARを導入しているリーグでジャッジしていないレフェリーは特に注意する必要がある。負担は軽減されるかもしれないが、一方でVARに慣れていないため試合が中断される時間が長くなる可能性もある。いくらマニュアルを作ったとしても予想しない事態に陥るということも考えられる。

 選手のパフォーマンスを下げないよう、さらには観客がしらけないようにVARを使いこなせるようにならなければいけない。

 VARが導入されることでレフェリーの誤審が発覚する可能性も高くなるため、よりレフェリーが慎重にゲームを裁くようになることを願いたい。

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