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平昌オリンピック、スキージャンプが開幕
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■平昌オリンピックスキージャンプ
平昌オリンピックの開会式が行われる前に先陣を切ってスキージャンプ陣が競技を行った。男子の個人ノーマルヒル予選では、ソチオリンピックで銀メダリストに輝いた葛西紀明をはじめとして、小林潤志郎、小林陸侑、伊藤大貴の日本人4選手全員が予選を通過し、本選出場を決めた。
幸先いいように見えるが、日本人トップは小林潤志郎の18位であまり喜べる成績ではなかった。順位は以下、葛西紀明が20位、小林陸侑が21位、伊藤大貴が31位でジャンプ団体戦を踏まえるとこのままだと太刀打ちできないといったところだろう。
一方圧巻だったのはドイツジャンプ陣だ。アンドレアスウェリンガーが予選1位を記録しただけでなく、その他の選手が4位、6位、7位と好調さをアピールしている。
■日本のメダルの行方は
長野五輪では金メダルを獲得し、さらにはソチオリンピックで銅メダルに輝いたジャンプの人気は高く期待したい競技だ。しかしながら上記に挙げたドイツだけでなく、予選2位、3位、9位、11位をマークしたポーランドや5位のシュテファンクラフトを筆頭に選手層の厚いオーストリアも日本より上をいっている。
その他ノルウェーやスロベニアといったところが日本のライバルになることが予想されるが、いずれにせよ厳しい戦いを強いられるのは必至だ。
ノーマルヒルとラージヒルという違いはあるが、全体1位の選手と日本人1位の選手では15mも飛距離が違う。一人一人が少しでも距離を伸ばし最高のパフォーマンスを発揮できなければメダルは厳しいだろう。
■OARとは?
ジャンプに限らず平昌オリンピックで何度も目にすることになるのが「OAR」だ。これは国名ではなく「オリンピック・アスリーツ・フロム・ロシア」の略で要はロシアだ。国ぐるみでのドーピング問題が発覚したロシアにはオリンピック出場資格はない。しかし、全ての選手を罰することができないという救済措置が認められた。そのため「RUS」ではなく「OAR」という文字が使われる。
ちなみにアイスホッケーなどの団体競技にも参加するため特に国として認められていると捉えられるかもしれないが、「国旗を掲げることができない」「国歌が流れない」など、「愛国心」という物を全面的に出せない。
しかしこのことが逆に選手をあおり、いつも以上のパフォーマンスを披露することができる可能性はある。判官びいきというわけではないが、「OAR」を応援しようと思う人が多くなるかもしれない。
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